勘違いエリートが真のバリュー投資家になるまでの物語備忘録2

こんにちは、ヘッタチャンです。

先日紹介した勘違いエリートが真のバリュー投資家になるまでの物語備忘録
前回の続きを紹介します。


先日投資家さん6人の座談会を聞きに行ったのですが、みなさん投資法もこれからの相場先行きもなにもかも違っていて、でもみなさん成功していました。
自分もそうなりたいという思いは当然あるのですが、「人間のすべての不幸は、ひとりで静かに座っていられないことに由来する」という言葉にも通じる」という文章を読み、自分のスタイルを堅持することの重要性にも気づかされました。


また情報への正しいアプローチの仕方、人間として生まれたからの限界。
たとえば睡眠不足が仕事に影響を与えることは誰もがしっていることですが、それ以上に人との関りやその環境が、気づかないうちに自分の判断に影響を与えることが最近の研究で分かってきています。

その影響をいかに排除するか、著者が神経を使っている部分についての記述などは大変参考になりました。


以下、「勘違いエリートが真のバリュー投資家になるまでの物語」より抜粋です

・大きなアイデアを見つけるには、静かで満ち足りた心が必要だ。このことは、パブライがよく引用するブレーズ・パスカルの「人間のすべての不幸は、ひとりで静かに座っていられないことに由来する」という言葉にも通じる。チューリッヒで暮らすことで得たさまざまな恩恵のなかでも、静かな満足感を得られるようになったことは、何よりも大事なことだと思っている

・自分の合理性の限界が分かっている以上、私はゆがんだ影響を受けるかもしれない場所に身を置きたくない。特に、会社の第一印象の形成に経営陣の手が加わるのは、投資家にとって危険なことだと思う。
マネーマネジャーのなかには、一通り調べたあと、「安心して投資するために経営陣と会う必要がある」という考えの人がいることは知っている。しかし、経営陣に魅惑されてしまう可能性だってある。もし株を買う理由をCEOに聞かなければ分からないのであれば、それは深刻な警告サインとも言える。それ以外の調査で、十分分かるはずだからだ。そして、もし経営陣の質を知りたければ、個人的なつながりからではなく、年次報告書やそれ以外の公共のデータやニュースなどを使って、客観的に調べたい。
このように、間接的に彼らを観察するほうが、ゆがんだ現場に行くという危険を冒して直接会うよりも良いと私は思っている

・そのアイデアに十分見込みがあり、さらに調べを進めたいものであれば、そのあともまた注意深く正しい順番で調べていく必要がある。これには賛同しない投資家もたくさんいるだろうが、最初に入って来た知識が過度の影響を及ぼすことを考えれば、資料を読む順番はとても重要だと思っている。  私はいつもの手順に従って、バイアスが最も小さくて、客観性が最も高い資料から始める。これはたいていその会社の公的な届け出書類になる

・年次報告書は、経営陣の挨拶文も重要だ。広報目的で、実態よりも良く見せているのか、それとも真剣に現状を伝えようとしているのかを見極めてほしい。私は、物事を可能なかぎり良く見せようとする宣伝がかった会社は避けたいと思っている。反対に、バークシャーがB株を発行したときの募集案内には、バフェットもマンガーもこの価格ならば買わないと率直に記してあった

 

 


勘違いエリートが真のバリュー投資家になるまでの物語


抜粋ここまで

この本のメモはかなりあるので、また後日続きをアップします。