ファスト&スロー 平均への回帰

こんにちは、ヘッタ・チャンです。

今回も『ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか? 』から、投資で知っておきたい行動経済学を紹介していきます。

今回は、平均への回帰というテーマについての紹介です。

投資の世界での「実力」は年間のリターンとそれがどのくらい続くかの2点がメインです。
(これに年間の変動幅や資金量なども重要ですが)

ここ数年わりかしよい相場が続いたことで、年利20-100%を何年間も達成された方も多数いて、その成績は尊敬に値すると思います。
ただ20年近く相場の世界にいると、20年間20-100%を複利で達成し続けた方にお会いすることはあまりありません。

実力と相場の動きが多くの場合、手法を平気へ回帰させてしまうからです。
今回抜粋する部分は、直接相場とは関係ない部分ですが、私たちが勘違いしやすい平均への回帰についてわかりやすいエピソードを取り上げてみました


(教育方法の一つとして、良くできた子をほめても次回下手になり、失敗した子を叱ると次回上手くなると言う考え方の有効性について)
長年教えてきた統計学の原則に新たな光が当たった喜ばしい瞬間だった。


この教官は正しい──がまた、完全にまちがってもいた。彼の観察は鋭く、事実に即している。教官が訓練生の操縦を誉めたときは次回にへたくそになり、叱ったときは次回にうまくなる。そこまでは正しい。
だが、誉めるとへたになり、叱るとうまくなるという推論は、完全に的外れだ。


教官が観察したのは「平均への回帰(regression to the mean)」として知られる現象で、この場合には訓練生の出来がランダムに変動しただけなのである。
教官が訓練生を誉めるのは、当然ながら、訓練生が平均をかなり上回る腕前を見せたときだけである。だが訓練生は、たぶんそのときたまたまうまく操縦できただけだから、教官に誉められようがどうしようが、次にはそうはうまくいかない可能性が高い。
同様に、教官が訓練生をどなりつけるのは、平均を大幅に下回るほど不出来だったときだけである。したがって教官が何もしなくても、次は多かれ少なかれましになる可能性が高い。
つまりベテラン教官は、ランダム事象につきものの変動に因果関係を当てはめたわけである。


中略


二つの変数の相関が不完全なときは、必ず平均への回帰が起きるということである。ゴルトンの発見をわかりやすく説明するために、多くの人が興味津々の話題を取り上げよう。
非常に頭のいい女性は、自分より頭の悪い男性と結婚する。


この話題をパーティーで持ち出して「どうしてかしら」と訊ねたら、かなり盛り上がってみんなに感謝されるにちがいない。
多少は統計学を学んだ人でさえ、一足飛びに因果関係で説明しようとするはずだ。
たとえば、「同じくらい頭のいい男と競争したくないからだ」とか、「頭のいい男は頭のいい女と比べられるのをいやがるので、頭の悪い男で妥協せざるを得ないからだ」等々。いやいや、ノリのいいパーティーなら、もっと突拍子もない説明が飛び出すことだろう。


では今度は、次の文章を考えてみてほしい。
夫と妻の知能指数の間には、完全な相関関係は認められない。
この文章は明らかに正しいが、少しもおもしろくない。そんなものに完全な相関を期待する人がいるだろうか。完全でないとしても、理由を考える気にもなるまい

この文章からわかるのは、相場が良いときは多くの人が成績が良いし、悪いときは悪いという事実です。
そこを過剰に評価しても仕方ないのです。


その方法が、相場の上げ下げと相関がない方法なのか。そうでないのか?
それは相場全体の上げ下げに影響を受ける、つまりいつかその成績は、平均へ回帰するかの分水嶺になると、私は思っています


今日は上手くまとめられてないですね。すみません

ファスト&スロー プロスペクト理論とその限界

こんにちは、ヘッタ・チャンです。

今回も『ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか? 』から、投資で知っておきたい行動経済学を紹介していきます。

今回は、有名なプロスペクト理論についての紹介です。
プロスペクト理論は、ざっくり説明すると、利益と損失に対して、感情は同じ振れ幅をしない。
わかりやすく言うと、100万の利益と100万の損失では、損失の方に感情は大きく反応するという理論です。(そして、その分冷静な判断が出来なくなり、取り返そうと躍起になる)

プロスペクト理論はリスクを伴う状況下での判断分析として、米カーネマン氏らが1979年に公表した論文のタイトル名。
プロスペクト理論により、従来の投資効用理論では説明のつかない投資家の判断行動が現実に即した形で解明された。
例えば、投資家は収益よりも損失の方に敏感に反応し、収益が出ている場合は損失回避的な利益確定に走りやすい。
一方、損失が出ている場合はそれを取り戻そうとしてより大きなリスクを取るような投資判断を行いやすいとされる。 野村證券 証券用語解説集より

この内容については、有名なので、ご存じの方も多いと思うのですが、本書では、プロスペクト理論では説明しれなかった人の心の動きを、捉えるようになっています。
以下がわかりやすいので抜粋してみました。

プロスペクト理論では、参照点を現状とし、その価値はゼロと仮定している。
この仮定は合理的に見えるが、実際には不合理な結果に行き着くことがある。


次の選択肢をよく吟味してほしい。どんな結果になるだろうか。


A 一〇〇万回に一回、一〇〇万ドルをもらえる。
B 九〇%の確率で一二ドルもらえ、一〇%の確率で何ももらえない。
C 九〇%の確率で一〇〇万ドルもらえ、一〇%の確率で何ももらえない。


三通りのギャンブルすべてで、何ももらえないという結果が起こりうる。


そしてプロスペクト理論では、この結果に同じ価値を割り当てる。すなわち何ももらえないことが参照点となり、その価値はゼロである。これは、あなたの気持ちと一致するだろうか。


もちろん、ノーだ。最初の二つのギャンブルでは、何ももらえないのはちょっとがっかりする程度で、価値がゼロなのは納得できる。ところが三番目のギャンブルで何ももらえなかったら、これはもう非常にがっかりする。内々に約束されていた昇給と同じで、かなりの額をもらえる可能性が高い場合には、それが新しい仮の参照点になるからだ。
このような期待に反して何ももらえないとなれば、大変な損失と感じてしまう。


プロスペクト理論は、この事実に対処できない。なぜなら、ある結果(この場合には何ももらえないこと)の確率が非常に低かったり、それ以外の結果の価値が非常に高かったりする場合、結果の価値は変化するのに、それを見込んでいないからである。わかりやすく言えば、プロスペクト理論は落胆や失望を斟酌できない

この部分を読む思いつくのが、相場全体が上がったり、周りの投資家が利益を出しているときに、自分だけ損失を出していたらということです。


この場合、プロスペクト理論にある理論より、大きく損失に感情的に反応してしまうことは明らかです。
逆に、周りが損をしていて、自分が利益を出していたら、普段より保守的になり利益確定が早くなるかもしれません。

本書ではプロスペクト理論が参照点をゼロとしていることが、現実ではあり得ないこと。そして参照点次第で、私たちの行動が代わりうることに気づかせてくれます。

インターネットの世界では、利益を出している人の声が大きくなりがちな(というか損失を出している人は、発信しなくなる)ので、プロスペクト理論とその限界を知って、しっかりメンタル対応していきたいものです。

ファスト&スロー ハロー効果 感情で評価する悪癖

こんにちは、ヘッタ・チャンです。

最近、紹介している『ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか?

今回は、ハロー効果について、投資視点で書いてみたいと思っています
まずは、ハロー効果の説明を本書からいくつか抜粋してみました。

・ハロー効果 感情的な印象ですべてを評価しようとする
少数の法則の背景には、標本サイズが小さくても抽出元の母集団とよく似ているのだからかまわない、という強力なバイアスも存在する。
このバイアスは、私たちが、自分が見たものの一貫性や整合性を誇張して考えやすいことに由来する。少ない観察例から導き出した「事実」に対する研究者の過剰な信頼は、ハロー効果とも深い関係がある。
ハロー効果が働くと、実際にはほとんど知らない人のことをよく知っていると考えやすいからだ。


ある人のたった一つの目立つ特徴についての判断に、すべての資質に対する評価を一致させるよう仕向けるのがハロー効果だからである。
たとえばあるピッチャーが精悍な顔つきの大男だと、きっとすごい球を投げるだろうと考えやすい。
ハロー効果はマイナス方向にも作用し、ある選手が軟弱な顔立ちだと感じると、運動能力まで過小評価しがちである。


ハロー効果は、「よい人間のやることはすべてよく、悪い人間のやることはすべて悪い」という具合に、評価に過剰な一貫性を持たせる働きをする。そこで、講釈も単純で一貫したものになる。
ヒトラーは犬と小さな子供が大好きだった」という文章が何度聞いてもショッキングなのは、あれほど残酷な人間にこのような情愛の痕跡を認めることが、ハロー効果によって作り上げられた人物像に反するからである。
こうした不一致があると私たちは落ち着かなくなり、自分の感覚に確信が持てなくなる

投資する銘柄や手法を真っ新から発案する人は、ほとんどおらず、多かれ少なかれ、誰かの手法、誰かの銘柄からスタートがほとんどでしょう。
そういったときに、このハロー効果の影響が強く出ます。


私の場合、短期のデイトレ、スイング、イベント投資では過去膨大な試行錯誤とデータを取っていることもあり、ある程度合理的に売買できるのですが、ファンダメンタルに基づく投資や、私のあまり理解していない投資法だと、途端に、その投資法をやっている方々への信頼や、分析に過剰に信頼する癖があります。


ある銘柄が良いと聞けば、ハロー効果で全てがよく見えてしまい、玉虫色の評価、たとえば増収減益といったものも増収にしか目がいかなくなってしまったりします。
今年の中長期銘柄のやられのはほとんどこれでした泣


一貫性の罠は、名著影響力の武器 なぜ、人は動かされるのかにも詳しいですが、投資においても多大な影響を与えるので、自分の判断がハロー効果の影響下にないか、常に意識したいものです

ファスト&スロー 行動経済学で知っておくと投資の損が減る10大法則

こんにちは、ヘッタ・チャンです。

先日紹介した『ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか? 』ですが、ひとつひとつのエピソードを紹介していくと何ヶ月もかかりそうなので、まずは初めに知っておくと、投資で損が減りそうな、人が陥りがちな行動をまとめてみました。


・確証バイアス 信じたことを裏付けようとするバイアスがある


・ハロー効果 感情的な印象ですべてを評価しようとする
ある人のすべてを、自分の目で確かめてもいないことまで含めて好ましく思う(または全部を嫌いになる)傾向
ある人のたった一つの目立つ特徴についての判断に、すべての資質に対する評価を一致させるよう仕向ける。「ヒトラーは犬と小さな子供が大好きだった」


・手元の情報だけを重視し、手元にないものを無視する(「自分の見たものがすべて」WYSIATI)。


プロスペクト理論
大損を免れる一縷の望みと引き換えに、高い確率で事態を一層悪化させる選択肢を受け入れる。 計画の錯誤をはじめとする楽観主義を新たな角度から考察することが可能になった。プロジェクトの結果を予想するとき、計画の成功は特定された事象なので、イメージしやすい。これに対して失敗の形はそれこそ無限にあって、注意の対象が分散しがちである。そこで起業家や投資家は成功の確率を過大評価し、かつその判断に過大に重みづけすることになりやすい、と見ることができる。プロスペクト理論は落胆や失望を斟酌できない 低い確率に過大な重みをつける。


・損失回避 利得より損失に強く反応する


・少数の法則
少ない観察例から導き出した「事実」に対する研究者の過剰な信頼の話


・アンカリング効果
いくら寄付するかを決める場合など、お金に関する意思決定に強く現れる


代表性ヒューリスティック
トム・Wの人物描写が提供されたとたんに、回答者は基準率を忘れる


・平均への回帰
ベテラン教官は、ランダム事象につきものの変動に因果関係を当てはめた、非常に頭のいい女性は、自分より頭の悪い男性と結婚する。
ビジョナリー・カンパニーで調査対象になった卓越した企業とぱっとしない企業との収益性と株式リターンの格差は、おおまかに言って調査期間後には縮小。
『エクセレント・カンパニー』(大前研一訳、英治出版)で取り上げられた企業の平均収益も、短期間のうちに大幅減


・後知恵バイアスや結果バイアス
人間の脳の一般的な限界として、過去における自分の理解の状態や過去に持っていた自分の意見を正確に再構築できない


・認知容易性と一貫性
矛盾や不一致がなく頭にすらすら入ってくるストーリーは受け入れやすい。だが認知が容易でつじつまが合っているからといって、真実だという保証にはならない


・可能性の効果
私たちは小さなリスクを過大視する。そして、リスクをすっかりなくせるものなら、期待値を大幅に上回る金額を払ってもよいと感じる。また、最悪の事態になる確率が九五%と一〇〇%とでは、心理的なちがいは一段と大きい。


・記憶の確証バイアス
稀な事象の確率がよく過大評価される。「勝つ可能性は九九%で、何ももらえない可能性は一%」といった明確な記述、激しい不安を伴う場合(自爆テロがさかんな時期のエルサレムのバス)、


・ピーク・エンドの法則
記憶に基づく評価は、ピーク時と終了時の苦痛の平均でほとんど決まる。
持続時間の無視──検査の持続時間は、苦痛の総量の評価にはほとんど影響をおよぼさない
記憶する自己は持続時間を無視するうえ、ピークとエンドを過大に重視し、さらに後知恵バイアスにも影響されやすい。その結果、実際の経験を歪んだ形で思い出すことになる

 

この辺りは投資をするに当たって、心の片隅に留めておきたいと思う今日この頃です。
損切り出来ない病の原因は、プロスペクト理論
銘柄に惚れ込んでしまうのは、ハロー効果など

投資での失敗あるあるの原因に、いくつも気づくのではないでしょうか

私自身も猛省しなくてはいけない法則や効果がたくさんで、『ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか? 』初めて読んだときは読んで目から鱗でした。

ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか? アンカリング効果

こんにちは、ヘッタ・チャンです。
株式ディーラー推薦!成功した投資家の共通点が学べる本7冊」にて紹介した 『ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか? 文庫 (上)(下)セット

今回から、この中から投資に関係するエピソードをいくつか紹介していきたいと思います。
今回の取り上げる内容は、アンカリング効果についてです

投資において、銘柄を買った値段がいくらであろうと、それが割安であれば、いつか価格は見直され、適切な株価に回帰するわけですが、買った値段によって、メンタルがどれだけ影響を受けるかということがこの効果を知ることでわかります。
逆に私の投資手法のひとつデイトレやスイング投資の場合は、プラスであるかが重要なので、どんなに割安であってもある一定のラインを越えたら損切するため、アンカリングが良くも悪くも効いてしまったりもします

重要なのはアンカリング効果が、自分の投資スタイルにどう位置づけられ、影響を与えうるかということです。
アンカリング効果は、人間誰もが持っている無意識の癖なので、強く意識して、自分がその影響下にないか確認する必要があるのです。

以下書籍より抜粋エピソード

アンカリング効果は単なる研究対象ではない。現実の世界で相当な威力を発揮しうる。
数年前に行われた実験では、本物の不動産仲介業者に、実際に売り出されている住宅の価格を見積もってもらった。彼らは物件を見に行き、売り手の提示価格などさまざまな情報が掲載された資料を入念に調べた。
しかしじつは、仲介業者の半数に見せた提示価格は正規のカタログに記載された価格よりかなり高めで、残り半数に見せた提示価格はかなり低めになっている
こうして十分な調査をした後に、自分が買う場合の妥当な価格水準と、自分が売る場合に譲歩できる最低価格を言ってもらった。

その後、判断をする際に考慮した要素は何かという質問にも答えてもらったが、売り手の提示価格を挙げた人はいなかった。
そんなものに左右されるのはプライドが許さない、というわけである。彼らは、自分たちの見積もりは提示価格に一切左右されていないと言い張った。

しかし実際には、大いに左右されていた。仲介業者のアンカリング率は四一%に達したが、この数字は、不動産知識をまったく持っていないビジネススクールの学生とさして変わらない。学生たちのアンカリング率は四八%だった。
両者のちがいは、学生たちはアンカーに影響されたことを認めたが、仲介業者は頑として認めなかったという点だけである

 

アンカリング効果は、いくら寄付するかを決める場合など、お金に関する意思決定に強く現れる。
この効果を明らかにするために、私たちは科学教育センターの見学者を対象に調査を行った。

太平洋でのタンカー原油流出事故による環境汚染を調査中だとして、「被害を食い止める方法が見つかるか、タンカーの所有者が賠償金を払うまでの当面の措置として、太平洋沿岸の海鳥五万羽を救うためにいくら寄付しますか?」という質問に答えてもらった。
これは、レベル合わせを必要とする質問であり、回答者は苦境に陥った海鳥に対する自分の気持ちに見合った寄付額を考えることになる。このとき一部の見学者には、「いくら」ではなく、
「五ドル以上寄付するつもりはありますか?」
または
「四〇〇ドル以上寄付するつもりはありますか?」
とアンカーを含む質問をした。

アンカーが提示されない場合、見学者はもともと環境問題への関心が高いこともあり、平均して六四ドル寄付すると答えている。アンカーが五ドルだと、寄付額の平均は二〇ドルになる。一方、かなり高額の四〇〇ドルがアンカーだった場合には、平均は一四三ドルに達した。
高いアンカーを示されたグループと低いアンカーのグループとの差は一二三ドル、アンカリング率は三〇%だった。これは、最初に一〇〇ドルというアンカーを提示すれば、三〇ドルの上乗せが得られることを意味する

割安投資の王道指標PERも、市況によって、割安とされる範囲が5(凍死相場)〜15(加熱相場)程度ぶれるのを見てきた自分としては、あれも相対的なアンカリング効果だったと思う次第です

今回の記事がみなさんの相場の付合いの一助になれば、幸いです。

ゾーン — 相場心理学入門 過去の紹介まとめ

こんにちは、ヘッタ・チャンです。

株式ディーラー推薦!成功した投資家の共通点が学べる本7冊」にて紹介したゾーン — 相場心理学入門

過去ログを調べてみたところ、何回かに分けて、私が感銘を受けた部分をアップしていたので、再掲載したいと思います

ゾーン 相場心理学入門から役に立った言葉 未来を予測することだけに力を入れるのではなく、起こったことに対して正しいアプローチを行うことの重要さについての抜粋

最高のトレーダーとリスクとリスク許容度
リスクを取る(=ポジションを取ってリターンを狙う)ことをしながら、リスクを避ける(=ポジションをとらない、損を出さない)という事を狙っていた昔の自分にポイズンでした

プロのトレーダーとその他大勢を分けているもの → 無心
恐れが自分の潜在能力を断続的にそいでいくのである。いつもと同じ事をしていればと後悔するたびに思い出す一説です。

エリートや成功者がディーラーで成功するとは限らない エリートや成功者は周囲を自分の意のままにするのにはなれているがゆえに、投資の世界では、その栄光や成功体験が害になりうるという逆説的なお話。

確率的思考法とその瞬間のディーリング
そのときの優位性と今回の優位性がまったく同じになる可能性がある。しかし、そのときのマーケットと今回のマーケットの展開は、けっして同じではない、結局この部分との付合い方がイベント投資のキモだと思うのです。

ゾーンまとめ 目指すべき最終形体について 一貫した勝者であるための7つの要件、ビジネス書のタイトルみたいですが(笑)重要な価値観の抜粋してます。

なお、ゾーン — 相場心理学入門は現在amazonキンドルアンリミテッドで無料で読めます。

みなさんの相場の付合いの一助になれば、幸いです。

会社員をしつつ、株で元手40万から月250万ちょい稼いでいる件

こんにちは、ヘッタ・チャンです。

最近出版された某機関投資家で働く会社員でありながら、人気ブログ「The Goal」を運営されているまつ のすけ氏の「会社員をしつつ、株で元手40万から月250万ちょい稼いでいる件」を読んだのですが
イベント投資や市場の歪みについて非常にコンパクトかつ丁寧にまとめられていて、良書だったので、ここに紹介します

目次は以下の通りなのですが

第1章 ちょっとアウトローでヤンチャな「イベント投資」
第2章 依然として有効! 「東証一部昇格」狙いの中期投資
第3章 ほぼ必勝! 「株主優待先回り」で絶対リターン
第4章 「IPOプライマリー・セカンダリー」でゴリゴリ儲ける
第5章 たった2ヶ月で爆益! 「TOB」狙い投資
第6章 日はまた昇る! 「不祥事株」の復活で驚異的に稼ぐ
第7章 価格に歪みが残っている「中小型株」は宝の山
第8章 基本は順張り 暴落は逆張り! 「二刀流」で手堅く稼ぐ
第9章 「ロング・ショート戦略」でストレスフリーに常勝
第10章「売買シミュレーション&データ収集」で神速投資
第11章 最新の「行動経済学」で負けグセを治す!
おまけ スワップ狙いの「FX両建て」で低リスクに高利回り

一つの案件毎に、著者自身がしっかりデータを基に裏付けを取っていて大変参考になります。
私がやっている方法も多く、改めて学び直せる、気付きが多かったです。

相場が暴落してもやられづらい方法、勝てる方法も載っており、オススメの一冊です。

会社員をしつつ、株で元手40万から月250万ちょい稼いでいる件

追伸 どうせなら、サイト「The Goal」運営で稼いでる方の内容も知りたかったです笑