20年ぶりのインフレ社会をどう活かすか 歴史から儲けれるか?①
先日、とある縁から講義の依頼を受けました。
その中では、インフレ時代の儲け方が知りたいというリクエストがあり、私なりの考えをお話をさせてもらいました。
その一部をこのブログでもシェアしてみようと思います。
最近、消費税増税と昨今の円安で物価があがっているという体感を持っている方は多いでしょう。
そこで、日本におけるインフレはいつ以来?ということをまず調べてみました
○ 戦後インフレ 1945-1949年 戦後混乱期
消費者物価指数 1945年から1949年 約100倍
○ 高度経済成長期 1956-1972年 経済成長 消費者物価上昇率4-8%。インフレ率 平均約4.5%
○ 狂乱物価インフレ 1973-1974年、1979年 オイルショック 消費者物価指数 1973年 11.7%、1974年 23.2%
春闘賃上げ率 1973年20%、1974年33%上昇
○ バブルインフレ 1987-1991年 資産インフレ 消費者物価指数 1970年代 9%程度、1980年代 2.4%
1955〜1990年度 消費者物価の上昇幅 約5倍 全国平均住宅地価 約72倍
上記は、ある程度経済や歴史に詳しい方なら知っていると思いますので
実際のモノの値段はどう動いていたのか、いくつか調べてみました。
まずは、依頼された場所が浜松の近くだったので、「うな重」です。
ざっくり戦後から8〜10倍くらいになっています
今回はインフレ時期ということで描写しておりませんが、うなぎは一昨年の稚魚不足でここからさらに上がっています
次に物価の優等生といわれる鶏卵です。
こちらは値段がうなぎほどは上がっていないのが分かると思います。
最近までのデフレではもっと安くなっていたりします。このように同じ食べ物でも上がり方に差があるのが分かってもらえたでしょうか
次にガソリンです。
1970年までは穏やかな上がり方ですが、75年あたりから大きく上がっていますね
これは、オイルショック(wiki)の影響です。こういった世界情勢に影響を受ける輸入物はインフレとは違った理由で値段が上下します。
最近ですと、アメリカのシェールガス革命でガソリン価格が下がったことも記憶に新しいですよね
さて、これら三つをまとめてみたのが、こちらです。
このように、インフレ社会というとなんでもかんでも物価が上がると思われがちですが、実際にはこのようにものによって、上がるタイミングも上がる率もなにもかもが、違うのです。
インフレというと全ての価格が、同じように上がるとつい思ってしまいますが、決してそんなことはないのです。
次回は、その当時の給料はどのように変わってきたのかを紹介していきます。不定期更新ですがお待ちください
*今回の価格は戦後値段史年表 (朝日文庫)を参考にしています。ここには載せきれなかった製品・サービスもたくさんあります、読んでいるだけで、へー、ほー、おおーとなるオススメの一冊です。