メタボの上のポニョ解説 其の弐


マネー・ヘッタ・チャンのモノガタリ


むかしあってこれからもおこるお話


あるところにフエーテルという壮年のおっさんがおりました。
おっさんフエーテルは毎日身体を鍛えていて、引き締まった身体は全身これ筋肉という姿で、まるでマンガBAKIにでてくるようなマッチョでした。


ある日フエーテルは、心臓に痛みを感じて、病院に行きました。
すると、心臓病と診断され、急遽入院、手術することになりました。


手術が終わったフエーテルはいつも筋トレをして身体を鍛えているからすぐ退院出来ると思っていましたが、同室にいたぽちゃぽちゃした同世代の男より、退院するのが遅くなってしまい、何でかわからず、とっても悔しく思いましたとさ


めでたくなしめでたくなし



こんにちは、クリミア半島が焦臭かったり、イラクでも色々と揉めているのに、日本の株価は絶好調、遠くの不幸や出来事は実は映画を見ているのと何が違うんだろうと、ポエム化がフエーテルなマネー・ヘッタ・チャンです。


さて、今回のモノガタリは、前回に続き、拙書「みにくいアサヒるの子」の「メタボの上のポニョ」を描く上で参考にした一冊「メタボの罠―「病人」にされる健康な人々」を以下の部分をベースにしたモノガタリです。


P.68 「ちょいメタ」は心臓手術の予後がよい
 京都大学を中心とした研究での30施設で2000〜2002年に心臓手術である初回冠血行再建例が行われ、9877例を対象に平均3・5年間追跡した。この研究の分析結果で、BMI25以上の患者は、BMI25未満の患者より予後良好であった。

この後に、本では
「肥満が健康に悪い」という神話は、「肥満研究者が研究費を獲得するため、ダイエット産業、減量目的手術をする外科医、製薬会社により作られた」とも書かれており、肥満研究者は製薬会社やダイエット産業から資金援助を受けていることも指摘している。


と続くわけですが、日本の「肥満が悪い」「メタボ=悪」という単語による印象操作はかなり成功してると思う今日この頃です。
*メタボって語呂の良い言葉を考えた人はすごい


日本人が、ダイエットや筋トレに使っている時間やお金を、もう少し生産的なことや精神的に充実することに使えたりしないですかねぇ?


まあ、そもそも人の時間の使い方をどこまで効率的にすれば、いいのかという話にもなっちゃうんですけどね。


うーん、今日のブログはポエムなのでこの辺で。
ダイエットするくらいなら、楽しい人たちと美味しいものを食べようっと。


みなさま、良い週末を〜



参考にした一説
P.68  「ちょいメタ」は心臓手術の予後がよい
 京都大学を中心とした研究での30施設で2000〜2002年に心臓手術である初回冠血行再建例が行われ、9877例を対象に平均3・5年間追跡した。この研究の分析結果で、BMI25以上の患者は、BMI25未満の患者より予後良好であった。

 また、その他の研究でも、冠血行再建を施行された患者や心筋梗塞の患者を対象に、その中・長期予後規定因子を解析した結果は、肥満者のほうが生命予後が良好であることが繰り返し報告されている。(古川裕、木村剛「冠動脈疾患診療におけるメタボリックシンドロームの意義」、週刊医学界新聞、2746,2,2007)

作られた「肥満神話」
 2005年から、米国では肥満が病気の大したリスクにならないとの論文の発表が相次いでいる(日経サイエンス2005)。この中で、「米国では1960年から肥満者の割合が増えているのに心臓病、脳血管系疾患による死亡率加減少している」という調査結果が取り上げられている。 また、「1990年代に肥満が急増したが、糖尿病と空腹時血糖値の異常の大幅な増加は見られなかった」とも書かれている。

さらに、「高齢者では肥えている人の方が回復加早い」ので年齢による基準が必要であり、「心臓病に関係しているのはBMIが40を超える場合である」ので疾患毎にリスクとなる肥満レベルが異なることが示唆されている。「運動、食事、減量により糖尿病のリスク加減少する」が、「運動が独立した囚子であり、減量による効果の確認がされていない」とも述べられている。

このような「肥満が健康に悪い」という神話は、「肥満研究者が研究費を獲得するため、ダイエット産業、減量目的手術をする外科医、製薬会社により作られた」とも書かれており、肥満研究者は製薬会社やダイエット産業から資金援助を受けていることも指摘している。
抜粋ここまで
(注:紹介のため、改行や行間を一部訂正しています)