カイジ「命より重い! 」お金の話&ずっと「安月給」の人の思考法

マネー・ヘッタ・チャンのモノガタリ


むかしあってこれからもおこるお話
あるところにフエーテルというお金が好きな若者がおりました


エーテルは、最近アベノミクスとかで景気が良くなってきたので、今の会社を辞めて、もっと給料の良い所に転職しようと考えました


有休を使って、こっそり転職活動をしたところ、運良く二つの会社から内定をもらえることが出来ました


ひとつは、業績と個人成績が全ての会社の「シンプル」
もうひとつは業績や個人の成績よりも会社としての一体感を大事にする会社「ギリニンジョー」でした


ところがどちらも仕事の内容も給料もほとんど一緒で、なかなかこちらと決めることが出来ず、フエーテルは迷ってしまいました


でも来週までに決めなくてはいけません
結局フエーテルは「ギリニンジョー」に就職することに決めました


決め手はギリニンジョー社の「家族を大事にしてほしいから家族手当を充実させる」という考えから出るシンプル社にはない「通勤手当」「住宅手当」といった手当でした


同じ給料でもなんとなくこっちのお得な気がしたのです


ところがいざ働いてみると給料が上がったはずなのに、残業しても残業しても思ったほど給料が増えません


人事に確認しても、計算は合っているといわれるだけでなんで給料が上がらないのかさっぱりわかりません。


せっかく転職したのに、ほとんど給料は増えずフエーテルは狐にバカにされたような気分でしたとさ


めでたくなしめでたくなし



こんにちは、ここ最近連日の高値更新される日経平均を尻目に運用益がヘッテル、上げ相場の苦手度がフエーテル マネー・ヘッタ・チャンです


まあ、この相場で上手くできないなんて素人以下の下手くそですな(爆)


さて、本日のモノガタリは以前紹介した「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?」の著者木暮さんの新刊「ずっと「安月給」の人の思考法」を参考に物語ってみました。


今回モノガタリはその中でも個人的にツボだった、同じ手取なのに、残業代や退職金ががっつりとヘッテルしてしまう会社側の裏技を元に物語ってみました


こんな知識は普通に就職したら絶対に知ることはありません


木暮さんは、本当に給料と経済について、説明するために生まれたんじゃないかと思うくらいわかりやすく、普通にしていたら中々辿り着けない経済の仕組みやからくりを毎回解説してくれますが、今回もわかりやすく面白かったです


参考にした箇所以外にも、有機農法のお茶が高いのは、美味しいかどうかではなく、価値が上がっただけという身も蓋もない話といった身の回りのものを例にした説明でさくさくと理解が進んでいきます


同時発売の「カイジ「命より重い! 」お金の話」もあの名作カイジを下敷きに身もふたもない木暮流経済原則がばりばりと書かれていて、これも興味深かったです


そして、この装丁!


あちきもカイジとコラボしてやりたい、ズルイ(笑)
利根川さんが帯に出演するなど、ファンならたまらない演出です


アベノミクスに乗り遅れて、どうしようと思ってる方
景気が良くなってきたから転職したい方
社会人一年目でようやく一回目の給料をもらった方


とかいった人たちにぜひゴールデンウィークに読んで、仕事とは給料とはお金とは考えてほしい二冊でした


ではでは、みなさま
良いゴールデンウィークを!



参考にしたページ
146頁 この会社のどこが問題なのか?
ポイントは、残業代、退職金、ボーナスです。


残業をすると、割増賃金をもらえます。このときの時給は、「労働の時間単価」に割増率をかけて計算します。式で表すと以下のようになります。


時間単価=(基本給+諸手当)/1か月の平均所定労働時間


ただ、この「諸手当」には、個々の事情に応じて金額が変わる手当は含まれません。つまり、各自の自宅からオフィスまで実費でかかる「通勤手当」や、家を購入した人だけに補助をする「住宅手当」などは、残業代を計算するときに考慮されません。


そして、扶養家族の人数によって支給額が変わる「家族手当」も同様に、残業代に考慮されません。


おわかりでしょうか?


基本給の大きさで、残業代の単価は変わるのです。だから、残業時間が一緒でも、支払われる残業代は大きく変わってしまいます。


また、ボーナスや退職金も同様に基本給で計算されることがあります。その場合、同じように「ボーナスは2か月分」だったとしても、基本給が少なければ、それだけボーナスも少なくなります。


つまり、支給額が同じでも、それを「基本給」として払うか「家族手当」として払うかによって、残業代・ボーナス・退職金などの額が変わるのです。


「家族を大事にしてほしいから家族手当を充実させます」


これは一見、素晴らしい考えに基づいた給料体系のようにも思います。しかし、従業員には不利益になることもあるのです。もし会社がそれをわかってやっていたとしたら……。


企業は、いろいろな事情や理念があって給料体系を決めています。もちろん、家族手当を充実させることが即「あくどい会社」ではありません。しかし、少なくとも労働者の立場から見て、その制度がどういう意味を持つのかは、知らなければいけません。自分の身を守るために、自己責任で把握しておかなければいけないのです。
抜粋ここまで
(注:紹介のため、改行や行間を一部訂正しています)




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