この金とりズルリンガーさんがすごい!!


こんにちは、日経平均が9000円を超えてフエーテル、ディーリングの収益はヘッテル マネー・ヘッタ・チャンです。


QE3とか無制限の買い保証とか、ただのその場しのぎじゃないのか?という疑念が頭から離れず、どうも素直に買っていけない今日この頃です。まー、マイナスじゃないので良いと言えばいいのですが


それはさておき、隔週連載「毒舌マッチポンプちゃんのマネーのカラクリ物語」を更新しました


今回のタイトルは金とりズルリンガーさん


今回のお話は日本のブランドと言えばSONUというくらい世界中を席捲していた企業のここ数年のだめっぷりとその中で上手い具合に掠め取ったクソ経営者はなぜ生まれたのかのヒントをモノガタリにしてみました


SONUは名著ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則に取り上げられるような企業でしたが、残念ながら時代を超えることは出来ませんでした


今回のモノガタリの参考にした「さよなら!僕らのソニー」とあわせて、ビジョナリーカンパニーを読むことでSONUが「するべきだったこと」に加え「するべきではなかったこと」をどうしてしまったのかがわかると思います。


個人的にずっとなぜズルリンガーが経営者として選ばれたのか謎だったのですが、さよなら!僕らのソニーを読んで、その一つ前の経営者交代時の確執が尾を引いていたことが原因だったと知り、人間関係と経営の複雑さを実感した次第です


さよなら!僕らのソニーのヘッタ・チャンメモ(一部)
ソニースピリットは、ソニーの「もの作り」の精神であって、メーカーとしてのDNAである。ところが、映画や音楽、あるいは金融子会社(ソニー生命保険など)を抱え込んだコングロマリットになってしまったソニーのカルチャー(社風)を、ソニースピリットで支えることは実際問題、不可能
・「技術のソニー」と言われた会社が、まさか「画質」ではなく「価格」で勝負するようになるとは信じられなかった。
・「出井氏はエレキ製品にもエレキ事業にもまったく関心のない外国人を、どうして自分の後継者に選んでしまったのか」という疑念の裏返しでもある。その答えは、おそらく出井氏の社長・会長の十年にあるに違いない。どの時点で、出井氏は「ソニーらしさ」を捨て去るボタンを押してしまったのであろうか
・ストリンガー氏は「フュージョン(融合)」という単語で、私にしばしばその重要性を説いたものだった。しかし「ソフトとハードの融合」を唱えてから十年以上も経つが、その製品もビジネスモデルも生み出すことに成功していない。


モノガタリの参考にした一冊

参考にした一説
270頁 報酬八億六千万円は貰いすぎか
二〇一〇年度の報酬額が一億円を超えるソニーの役員は四名、会長兼社長・CEOのハワード・ストリンガー氏が約八億六千万円(ストックオプションを含む)、副会長の中鉢良治氏が約二億五百八十八万円(同)、副社長の平井一夫氏が約一億五千二百八十万円(同)、EVP兼ジェネラル・カウンセルのニコール・セリグマン氏が約二億百八万円(同)であった。


ソニー本社の役員は、子会社の役員を何社兼務しても無報酬が当たり前であった。というのも、本社の報酬ですべてを賄っているという考えがあったからである。しかしソニー米国の役員を兼務する外国人役員は、両社から報酬を受け取っている。ソニーの生え抜き役員ではない平井氏も同様である。


報酬額を日本の同業他社と比べて単純に高いとか貰いすぎだとか言うつもりはない。取締役会がソニーに必要な役員と認め、経営を任せた以上、それこそ現金で五億円でも十億円でも支払うべきである。大切なことは、その報酬額に見合うだけの仕事をしているか、ソニーに貢献したかを評価することである。見合うと判断出来れば、同業他社とのバランスなど考えることなく、どんなに高額であっても支払うべきである。


しかしストリンガー氏の場合、当てはまるであろうか。
二〇〇五年のCEO就任から二〇一一年で七年目を迎えた。就任当初の宣言、「エレキの復活なくしてソニーの復活なし」「テレビの復活なくしてエレキの復活なし」が、いわばストリンガー氏の公約である。しかしいまなお、エレクトロニクス事業の復活の兆しは見えない。テレビ事業に至っては、七年連続営業赤字である。二〇一一年八月時点で、翌十二年の営業赤字も確定している。純利益(最終損益)はニ○一一年三月期で三年連続赤字である。


にもかかわらず、ストリンガー氏は前年から二年連続で八億円を超える報酬を手にしている。報酬額は○五年には公開されていないので、報酬額の推移は正確には分からない。しかし高額な報酬が続いてきたのではないかと想像できる。


経営は数字(結果)がすべてと言われる。短期の利益にシビアな米国式経営を想定したら、やはり八億円を超える報酬額は高すぎると言わざるを得ない。しかも子会社からも報酬を受け取る仕組みは、ちょっと狡い気がする。
抜粋ここまで


今度出張することになりました「マッチポンプ売りの少女」 どこへ行くかというと下記参照


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