穀連の王様

こんにちわ、風邪を引いて鼻水がフエーテル マネー・ヘッタ・チャンです。
おかげで部屋のゴミ箱が同棲始めたばかりのカップルのゴミ箱みたいになってます(爆)


さて、そんな風邪引きヘッタ・チャンは、「毒舌マッチポンプちゃんのマネーのカラクリ物語」を更新しました


今回のタイトルは穀連の王様


穀連(ゴクレン:穀潰し連合の略)という架空の団体が主役です
憲法九条を絶大に支持する方が、万が一の時にあそこに頼ればいいじゃんと言ってる団体とは一切関係がありませんので念のため


このモノガタリを書いていて思ったのは、どんなに崇高な目的を掲げた団体も人も時間とともに腐敗するということ


そして、権力争いや金銭闘争から腐敗がより悪化する可能性もあるということ


今は素晴らしいと讃えられる企業や経営者、ビジネスマンも将来どうなるかまったくわからない。
この当たり前だけど忘れがちなことを頭の片隅に常に置きつつ、そのわずかな変調を逃さないようにし、距離を置くこともまた大事だと思ったヘッタ・チャンでした。


ちなみに今回参考にしたのは援助貴族は貧困に巣喰うという本で、世界銀行ユニセフ、ボランティアなどの裏の顔を知るのとてもオススメです


参考にした一説
152 非常におもしろいことに、サウマ氏は三選を目指していたにもかかわらず選挙戦のさなかには、「原則として」国連の首脳の任期は二期とすべきだとの見解を示した。自分自身の場合をこの重要なルールの例外にしようというのは、FAOが財政危機にあるため、経験豊かな手腕が必要とされているからだと主張したのである(12)。


サウマが最初にその地位についた一九七五年の一一月当時、FAOの規約は事務局長の任期を一期四年と明記していた。新たに現職の事務局長になったサウマは、当初から任期を六年に延ばし、多選を可能にしようと加盟国の代表に熱心に働きかけた。一九七七年のFAO年次総会でこの努力は功を奏した。ある元FAO職員によれば、それが達成されるや「サウマは事務局長としての特権と機会をフルに利用して再選を目指し選挙運動を始めた。もう一期務めることはできないとする規定に背く状況をつくりだしたのである」


 第二期を狙えるようにルールが改正されたおかげでサウマ氏は、国連の仕組みに助けられて、早い時期から選挙運動を始めることができた。一九八一年一一月に再選を目指して出馬したときには、彼が唯一の候補者となり一三八対一の多数を得て再び事務局長の座に就いた。


 それ以来数年間、彼はもっぱらFAOとその巨額の財源を自分の支配下に置くために力を注いだ。その過程でFAOは非常に秘密主義的になり、プロジェクトやプログラムはもちろん、スタッフの数や配置に関する情報まで出したがらなくなった。


しかし同時にサウマはこれまでよりも巨額の予算をふんだんに使うようになった。予算額は一九八〇年から八四年に六三パーセントの伸びを示し、同時期の他の国連組織の三倍にものぼったのである。八十年代の半ばには、毎日一五〇万ドル以上を使っていた。


しかし、その効果はほとんど上がっていないという意見を持つ人が少なくない。スタッフの三分の二以上はローマでデスクワークにあたっており、途上国の農業プロジェクトで働くスタッフの数を上回っていた。怒りを抱いたある西側の代表は、この状態を評して、もしサウマが第三期も務めるのであれば、FAOへの財政支援を撤回することになるだろうとほのめかした。「少なくともわれわれ六カ国はもうたくさんだと考えている。われわれが主導権を握りたいと考えているのではないが、わが国の納税者にたいして責任があるし、納税者は国連機関にたいし農業に従事する人を実際に助けるよう要求する権利がある。」


 このような西側の反対意見は一九八一年には見られなかったが、一九八七年の選挙ではかなり表面化し、サウマも無競争で選挙に臨むことができなくなった。まず二人の対立候補が姿を現した。コロンビアのゴンザロ・ブラ・オョス氏とベニンのモイス・メンサ氏である。三人による活発な選挙運動が一年間続いたが、サウマの再選が次第に確実視されるようになった。ブラ・オョスは選挙が行われる前に立候補を辞退し、最終投票でモイス・メンサの四五票にたいしサウマは九四票を集めた。


 サウマの成功の秘訣はブラ・オョスが選挙戦を降りたときに明らかになった。「彼はいつも小切手帳を持って旅行をしている。各国政府をたずね回って支持と票を買っているんだ。『どのプロジェクトをお望みですか』とね。」落胆したコロンビアの候補者はこう語った


 サウマは断固としてこのような非難を否認している。しかし、FAOの選挙の仕組みで、貧しい被援助国(ジブチトーゴといった)の代表の一票も、アメリカやイギリスといった豊かな援助供与国からの代表の一票も同じ重みを持つことは事実である。そのような選挙ではいささか余分の援助を使って小国の歓心を買うというテクニックは当然といえる。
抜粋ここまで



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