「結束力の強化書」の夏がやってくる


マネー・ヘッタ・チャンのモノガタリ


むかしあってこれからもおこるお話


あるところにフエーテルというお金が大好きな若者がおりました。
エーテルには、野心に見合うだけの頭の良さがあり、周りもそれを認めていました。


ある日のこと、フエーテルは野球事業を始めることにしました。
それを友人知人に言うと、みんなが協力したいと言ってくれました。


事業を自分一人でやって、儲けも自分だけのモノにしたかったフエーテルは、そういった声を上手く利用してやろうと、友人知人にもチームを作らせて、リーグを開設しました。


はじめこそ、公平な戦いでしたが、自分のチームを強くしたいフエーテルは、あの手この手で他の球団の選手を引き抜いていきました


当初の協力者はどんどん仲悪くなり、リーグはギスギスするばかりです。
それでも、自分のチームさえ勝てば、球団経営で一儲けそう思っていたフエーテルでした


ところが、そんな各チームのエースと4番ばかりを集めたチームがさっぱり勝てません
他のチームにぱかすか負けてしまい、全然優勝できません。


それでも、フエーテルは勝てないはずがないと、他チームから引き抜きを繰り返します
結局それでもチームは勝てず、他のチームは育てては取られるの繰り返しでファンが根付かず、野球リーグそのものがどんどん衰退してしまいましたとさ


めでたくなしめでたくなし


こんにちは、最近ドキドキわくわくがヘッテル マネー・ヘッタ・チャンです。
出版も運用の仕事も一段落してしまい、次に何に集中するか、ただいま模索中だったりします


さて、そんな迷えるヘッタ・チャンの本日のモノガタリは、「結束力の強化書」を参考に物語ってみました


スポーツの世界などで、選抜チームが普通のチームに負けてしまうのを見ることがありますが、あれは結束力が弱いゆえに負けてしまうことがあるのだと感じています。


集団スポーツでも会社でも、スペックが高い人を集めるだけでは、コミュニケーションが取れていて、結束力が高いグループにはかなわない


往々にそういったことを見るに、まずは各人が自分の実力をフルに発揮出来る場所があればいい
ではそういった空間を作るのには何が必要かを考えなくてはと思ったのが今回紹介した結束力の強化書でした。


基礎的なことを考えるのに、なかなかオススメな一冊でした




参考にした一説
90 一人でやらないためにパートナーを見つける
 共通目標へ向かって進んでいくとき、チームで行動するからには、けっして一人ではやらないことです。


 あなたがいくら「結束力を高めよう」と思っても、一人では力の及ぶ範囲が限られます。いま、チームはまだバラバラです。共通の目標を決めたことで、結束力が出てきますが、メンバー全員ですぐに行動できるほどではありません。


 そこで、あなたがすべきは、一緒に結束力を高めるために行動してくれるメンバーを見つけることです。リーダー一人ですべてを背負うのではなく、メンバーの中で共に助け合ってくれる仲間を掘り起こしていくことです。
 最低限、二人以上でやること。一緒にやる仲間をつくっていかなければ、チームの殼を破るような結果は出せないのです。


 警視庁から転身した職場で、私はプロジェクト・マネージャーになり、事業づくりの難しさを体験しました。


 「この業界、事業のことは、自分しかわからない。メンバーに言ったところで、しょうがない。お客さまのことを一番わかっているのは自分だけだ」
 そんな思い上がった気持ちがありました。


 確かにプロとしての「自立」は大切なことですが、一人は、しょせん一人。それに気づくまで、私は焦り、苦しい日々の中でもがいていました。


 そんなとき、当時のリーダーが私にこう語りかけてくれました。
 「荻阪さん、事業やプロジェクトを勣かすとき、二つのことを覚えておこう。事を起こすときは、渦の中に自ら入れ。外から見ていてはダメだ。直接やることだ。そうしないと、周りも助けづらいんだ。もう一つは、働きかけは『十』という字で考えろ。タテの線、上司・部下への働きかけ、そしてヨコの線、同僚と関係者への働きかけだ。この両方に、自分のやりたいことや助けてほしいことを直接、伝えているかい? タテは伝えやすいが、ヨコが不十分なことが多いんだ。もしうまくいかないと思うのなら、きっとヨコヘの働きかけが足りないんじゃないかな?」


 このリーダーのアドバイスは、自分の弱みを見せることで、一緒に動いてくれるパートナーを見つけることができることを私に教えてくれたのです。
 自分の弱みを見せて戦うことで、助けてくれる人が見える。
 このリーダーの教えは、経営者になったいまでも私の指針の1つとなっています
抜粋ここまで
(注:紹介のため、改行や行間を一部訂正しています)




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