仕事に幸せを感じる働き方を舐めた人間の末路


マネー・ヘッタ・チャンのモノガタリ


むかしあってこれからもおこるお話


あるところにヤンデレラというOLがおりました
ヤンデレラはちょっと病み気味で被害妄想がすごい子でした


親のコネで会社に入りましたが、今の会社に不平がたくさんあります

 ・ 給料が低い
 ・ 事務仕事は単調
 ・ サービス残業は多い
 ・ 椅子も机もぼろい
 ・ 他の社員がイケてない
 ・ お局がうざい
 ・ 家から遠い
 ・ 出会いがない  


などなど、会社の不満を語り始めたら三日三晩語れるくらい、たくさんの不満がありました


女性誌経済誌、週刊誌を読むとそこには全く逆の世界が載っています


 ・ 給料高い
 ・ 仕事は創造性が求められる
 ・ サービス残業はなくて、残業代高い
 ・ 椅子も机も人間工学に則ったもの
 ・ 他の社員がイケてる、福山とか阿部寛とか水嶋ヒロみたいのしかいない
 ・ お局なんていない
 ・ 家から近い
 ・ 出会いしかない  


そんな記事を読んでいると、自分はもっといい会社に勤めなくちゃいけない。そうおもうようになりました


そこで、ヤンデレラは転職サイト「ウミナビNEXT」や「テンプラスタッフ」などを使って転職活動を始めました


自分の理想を伝えて、仕事を探してもらうとなんと該当する転職先があるというのです
こんなチャンスは滅多にないと色めきだったヤンデレラは、すぐに今の会社に辞表を出して、その会社に派遣として転職しました


たしかにその会社ははじめは、ヤンデレラの希望通りの素敵な会社でした
でも、半年も経つと雲行きが怪しくなってきました
会社の業績が急に悪化したというのです、その結果


 ・ 高い給料 → 業績悪化で給料カット
 ・ 創造性が求められる仕事 → 業績悪化で仕事がない
 ・ 高い残業代 → そもそも残業がなくなって手取激減
 ・ オシャレな椅子と机 → 経費削減の煽りでパイプ椅子に
 ・ イケてる社員 → とっとと転職された
 ・ お局 → むしろヤンデレラがお局
 ・ 家から近い → 家賃負担が多くなり引っ越しで遠くに
 ・ 出会いしかない → なにそれ食べれるの? 


となってしまい、前職の方が全然ましだったという有様です
でも、コネで入った会社を突然辞めたヤンデレラは戻れるはずもなく、不義理をしたのでコネも使えそうもなく、もう二度と正社員になれる気がしません


こんなことなら転職しなければよかった、そう思ったヤンデレラでしたが後の祭りだったとさ


めでたくなしめでたくなし



あけましておめでとうございます。
年末年始はひたすら、一人で次回作の構想に頭を悩ませていました
人とのつきあいがヘッテル マネー・ヘッタ・チャンです。


さて、新年最初のモノガタリは、年初に読むのをオススメな一冊「仕事に幸せを感じる働き方」を元に物語ってみました


この本は幼少時は落語家を目指すも挫折、その道をあきらめサラリーマンになり、最初はダメダメだったにもかかわらず、ふと、あるコツに気付き、そこから全国成績ナンバーワンになった著者が採用面接3,000人以上を行った中で気付いた、仕事に対するあるべき価値観、転職の心得を語る本です


ヘッタ・チャンも転職を何回かしていますし、周りも転職者は多々見ていますが、おおむねこの本の言うとおりになっていることが多い気がします
新年を迎え、今年は転職したいと思っている人、ヤンデレラのようにならないためにもぜひ「仕事に幸せを感じる働き方」を読んでみてください


参考にした一節
自分の経験から言うと、私が連日、会社の不平・不満を語っていたときは、何も変わりませんでした。
今でこそこうして本を書いていますが、こうなれたのは、不満を言わなくなったからです。


第5章でお話ししますが、不平・不満はクセになります。前向きな発想やアイディアを生み出す思考回路を遮断し、ネガティブな考え方になります。この状態で成功した人はいません。


◆感情抜きに考えてみると……


この話が転職と一体何の関係があるのかと思っている方も多いでしょう。非常に大きく関わっています。


自分で解決できない問題の解決策を、転職に求める人がたくさんいるからです。
「転職すれば、あの嫌な上司から離れられる」「仕事が変われば、自分のことをわかってくれない同僚たちともおさらばできる」
そう思って職場を変えても、その先には同じような上司、同僚がいる可能性が高いのです。


みなさんは、自分の会社が特別にひどいとか、自分の上司の傍若無人ぶりは度を越していると思っているかもしれませんが、決してそんなことはありません。


そのことについて説明します。


みなさんにもう1つ、行ってほしい作業があります。
先ほど紙に書いた不満を見てください。そこから感情的な部分をすべて削除し、事実だけをクローズアップするのです。
抜粋ここまで
(注:紹介のため、改行や行間を一部訂正しています)


今年も「ヘッテルとフエーテル」をよろしくお願いします。書店ではいまや希少です、こちらでどーぞ!