ふっかけ OR NOT ふっかけ 徹底網羅! お金儲けのトリセツ


マネー・ヘッタ・チャンのモノガタリ


むかしあってこれからもおこるお話


あるところにフエーテルというお金が大好きな男がおりました
エーテルはたまたま上手くいった株式投資で調子に乗って、知り合いからお金を集めて運用する投資会社を作りました


これで今までより大きなお金を運用できる、そうすれば今まで以上にお金を生み出せる、フエーテルもお金を出した人もそう考えました。
エーテルはそのうち雑誌にも、敏腕投資家として載ってしまうのではないかなんて考えていました


ところが素人が調子に乗り始めると相場が終わるのが世の常
見事に株バブルは終了、株価は暴落
エーテルは自分の資産も、人様の資産も大きく減らしてしまいました。
でも、おかげで雑誌に載ることは出来ました。もっとも記事は「調子に乗っちゃった人達」ていう記事でしたが
*SP○の法則 ある投資手法がS○Aに載るとその投資法が儲からなくなるという法則があるとかないとか


そんなわけで、フエーテルを信じてお金を出した人達はカンカンです。
中でも、グリームという老婆はこれは詐欺だとフエーテルを訴えようとしています


裁判なんかしたことがないフエーテルは震え上がり、なんとか裁判だけはしないようグリーム婆さんに頼みに行きました。


するとグリームは
「私が出資した金を10倍にして返すなら、裁判をしないでやる」といいました


10倍!あまりに大きな金額にフエーテルは肝を潰しました
そこでなんとか、減額してくれるようグリーム婆さんに頼み込みました


何回かの交渉の末、気むずかしかったグリーム婆さんも、なんとか矛を収めて損した金額の2倍とこの件は他の出資者には秘密するということで手を打ってくれることになりました


なんとかなったほっとするフエーテルでしたが、実はこの支払い要求は無理難題で、最初に大きな金額をふっかけることで支払い金額を大きくさせるグリーム婆さんの手口だったのです


エーテルが裁判を受けていれば、もっと少ないお金ですんだのに、フエーテルが無知だったせいで払わなくて良い金を払わされてしまったとさ


めでたくなしめでたくなし、因果の歴史がまた1ページ




こんにちは、最近仕事関係で呆れることがフエーテル マネー・ヘッタ・チャンです

以前会社の業績が悪いと書きましたが、その関係で人間関係が変化が
そのせいで色々と話が通じなくて困ってます


会社を変えるより、会社を代える方が早そうなんで数ヶ月の内に転職しそうな感じです
すでに何人か辞めてる人もいますのでその辺を参考にしながら


さて、久しぶりのモノガタリ徹底網羅! お金儲けのトリセツという本を元に作りました


マネー関係のビジネス書を網羅的に読んだ著者水野俊哉氏がお金全般についてシンプルまとめた本です
ざっくりと全体を把握するのに最適で、お金関係の本をあまり読んだことがない人にオススメです
ちなみに明日31日までアマゾンキャンペーンもやっているそうです


個人的には、今回のモノガタリにしたアンカリングとフレーミングの実践的な事例が参考になりました
とりあえず転職活動時には無茶な給料体系でも提示してみようかと考えていますw



紹介したい言葉
49 真のマネーリテラシーを身につける
 最近の行動経済学の研究でわかってきたことは、人は商品やサービスの値段の絶対的な基準がわからない、ということだ。


 従来の経済学の前提では、商品やサービスの値段は需要と供給で決まるため、市場価格は関数のグラフ(需給曲線)で表すことができるとされていた。
 しかし、実際には、人がある商品に1万円のお金を支払っている理由に明確な基準があるわけではない。
 心理的にアンカリングされた金額が基準となり、相対的な判断をしているにすぎないのだ。


 1992年、アメリカでマクドナルドのコーヒーでやけどした女性が「マックのコーヒーが熱すぎる!」という裁判を起こした。この裁判が有名になったのは、女性が自分でこぼしたコーヒーでやけどしたことと、約3億円というあまりに常識を超えた賠償金の額であった。


 なぜこのような巨額の賠償額になったのか。
 これは、この訴訟の担当弁護士が初めに天文学的な金額を提示して、陪審員たちの心理に影響を与えたことも要因のひとつと言われる。


 行動経済学ではアンカリングとフレーミングというのだが、人は、ある数値を推定する際に、事前に見聞きした金額に影響されてしまう心理傾向がある。
 ある実験では、医療ミスについての模擬裁判を行ったところ、賠償金の請求額が高くなるに連れて、認められる金額も高くなる傾向がはっきりと出た。


 野菜や果物、あるいは米やパンなどの食料品や電気や水道などの光熱費であれば、ある程度の市場原理が働くはずだが、高級ブランドショップのバッグ、ホテルのバーのカクテル、六本木ヒルズの家賃などなど、物の値段は実質的な価値ではなく、「他の人はその商品にいくら払うのか」という相対的な価値で決まるケースが多いのである。


 つまり、多くの人は自分の中の1万円の価値が定まっていないのだ。


 財布の中に1万円があれば、ぜひ取り出してみてほしい。
 1万円札の交換価値はいつも1万円である。しかし、あなたの心が感じる1万円は、いつも同じ1万円の価値だとは限らない。


 例えばコンビニに行くと、ビールにするか発泡酒にするかを迷う人が、パチンコ屋で残り球が少なくなると、1000円札の投資にはためらいを見せない。
 もしも、1ミリと1センチと1メートルの関係のような厳密なお金に対する価値のメモリが備わっていたら、100円の誤差を気にする人が1000円、1万円を惜しみなく使ったりはできないはずだ。
抜粋ここまで
(注:紹介のため、改行や行間を一部訂正しています)