資格取モノガタリ
マネー・ヘッタ・チャンのモノガタリ
むかしあってこれからもおこるお話
あるところにヘッテルという不安なことが大の苦手な女の子がおりました
ヘッテルはここ最近のニュースで毎日のように流れるやる気を奪うニュース −年金不安・銀行破綻・就職氷河期・少子化・政治の迷走etc− に不安がふくらむばかりでした
なにかをしていないと不安に押しつぶされそうになってしまう
そう思ったヘッテルは、とりあえず取れる資格を片っ端から取ることにしました
なにを取っていこうかは、とりあえず自分の直感です
好きを仕事にするのが、自分をきらきらさせるってなんかの本にも書いてありました
内なる声よ、われをみちびけー、へいへいほー
というわけで、自分の内なる声に従ってヘッテルは資格を取りまくりました
アロマテラピー
フラワーアレンジメント
ネイルアート
着付け
メイク
エステティシャン
ファイナンシャルプランナー
ブライダルプランナー
カラーコーディネイター
ジュエリーアーティスト
とか、○○プランナーとか、××ティスト、□□ピストとか他にももろもろです
*やっぱり、女の子ですね、カタカナでかわいい資格がたくさんです。若くてもこの資格で食べてる人もたくさんいるはず^^
さて、悪い予感が当たるというのがこの世の常
ヘッテルが働いていた会社は、社長が法令違反で逮捕されてしまい、メールを不当に消去していたことで幹部連中も逮捕、でついには破綻してしまいました
*社長は昔いい本も書いていたのですけどね、残念です
仕方なく、ヘッテルは就職活動をすることにしました
でも、今まで取った資格があるからどこか、一つくらいはひっかかるだろう、そんな甘い考えをしていた時代がヘッテルにもありました
ところが履歴書を送ってもどこも面接まで行きません
あんなにがんばって資格をたくさん取ったヘッテルの就職活動は面接にすらたどり着けないのです
何ヶ月履歴書を送ってみても、それは変わりませんでした。ただただ不採用のメールが来るばかり
資格取得にお金をたくさんかけたヘッテルは貯金も殆どなく、そのうち、ヘッテルは実家に帰るしかなくなってしまいましたとさ
めでたくなしめでたくなし
こんにちは、ドル資産がありえないスピードでヘッテル マネー・ヘッタ・チャンです
今回のモノガタリは「人物鑑定法 ―あの人も、丸見えになるを元に物語ってみました
転職を考える時に、多くの人が考えるのが資格を取得しての転職
でも、その何を取るかという選択をもっとも間違えちゃいけない資格取得です
よく○○の資格を勉強してますとか、□□の資格取ったら転職しますとかいいますが、そういう人たち転職活動は、少なくとも多くの知り合いを見てきた限りではあまりうまくいってない人が多いです
なんでかな〜と思っていたのですが、その謎が、「人物鑑定法 ―あの人も、丸見えになるを読んだらわかりました
要は「資格を持っている」ことは、「評価される」わけではなく、むしろマイナスになる場合もあるということ
20代後半〜30代で資格勉強して、転職して人生逆転とか思っている人には、資格に対する考えだけでなく、誰とどう付き合うべきかも含めて読んでほしいオススメ本です
参考にした一説
136 資格を持っていても活躍できない人の理由
資格は、その人の仕事力の証し。一般的に、そんなイメージがあるようです。履歴書にも資格を書かせる欄がありますから、「資格を持っていれば評価してもらえる」と早合点する人がいるのも、仕方がないことかもしれません。
そう、資格は、持っているだけでは評価の対象にはならないのです。それどころか、たくさんの資格を取ることに熱心な資格ゲッターのレベルになると、実務家の世界においては評価はマイナスになる。率直にいえば、企業人としては困った感じの人が多いといわざるをえません。
ここでいう資格ゲッターとは、自分の仕事とは関係のない資格にまで手を出し、取得した資格の数を競うような人のことを指しています。
もちろん、十分な知識を備えているからこそ資格を取得できるわけですが、彼らは、その知識を実社会において役立てようとはしません。彼らが興味を持っているのは、資格を取得すること、コレクションすることそのものであって、使うことではないのです。
したがって、彼らが持っている資格のほとんどは、「仕事に役立たない資格」。これでは、ビジネスパーソンとしての評価に繋がらないのも、当然のことです。
本来、私たちが資格を取得するのは、資格を取るに十分な知識を生かして、実際のビジネスにおいて価値を生み出すことであるはず。節操なくいろんなジャンルの資格を揃えて、その数をほこるタイプの人が評価されるとしたら、「資格の取り方を教える」ポジション、例えば専門学校の講師以外にはありません。
資格の数を誇る人は、その点を誤解しているのです。自信満々で履歴書に資格を記載したものの、まさにそれが原因で採用に至らないという不幸な事態も少なくありません。
逆に、理想的な資格の取り方は、ある業界で働きつつ、関連資格を取得しながら、日々の仕事に役立つ知識を深めている、といった人に学ぶべきでしょう。
例えば、住宅メーカーで営業をしている人間が、より消費者のニーズを理解した上で企画提案をできるようになりたいということで、インテリアコーディネーターの資格を取得し、やがて二級建築士を、さらに昨今の高齢者社会のニーズをにらみ、福祉住環境コーディネーターも取得した。
また、ある分野の専門家になるべく、必要な知識を身につける勉強をしているが、その知識レベルを証明するものがないので、資格を取得した。
いずれも、資格のジャンルが「仕事に役立つ」という点で一貫しているところに注目です。それこそ、ジャンルがバラバラの資格ゲッターとの違いを見分けるポイントだと言えるでしょう。
私は、資格を持っていることがダメだと言いたいわけではありません。問題は、その使い方なのです。資格を「持っている/持っていない」という情報だけで、人材を評価することは、少なくとも私たちヘッドハンターにはあり得ないことです。
抜粋ここまで
(注:紹介のため、改行や行間を一部訂正しています)