バランスの良い人生はどこに消えた?


マネー・ヘッタ・チャンのモノガタリ


むかしあってこれからもおこるお話。


あるところにヘッテルという安定が大好きで不安なことが苦手な女の子
エーテルというお金が大好きだけどちょっと思慮が足りない男の子と
ヤンデレラという人といるのが好きで一人でいると寂しい女の子がおりました


3人は好きなことを仕事にしなくちゃとか、人生は一点集中でなくてはいけないというビジネス本っぽい本や自己啓発本っぽい本とかを読んで、思いました


自分の好きを大切にしよう!


それから3人は自分好きを徹底的に磨き抜きました


ヘッテルは公務員を目指して、勉学に励み無事公務員に。結婚相手も安定を考えて同じ職場、つまり公務員と結婚して、超安定生活に


エーテルはお金好きなら金融だろと金融系に向かって就活活動を開始
無事当時の就活生の間で人気だったアイアフレルという消費者金融に就職して、びしびし融資をして、滞納者からは容赦なく取り立てて、かなりの給料をもらうようになりました


人が好きで人と関わることが好きなヤンデレラは、当時若者の多くがいう「人のためになりたい」をまじめに信じて、当時持てはやされていた介護系の専門学校に通い、無事卒業して、ヘルスンという会社に介護職を得ました


みな若い頃の好きを大切にした人生を歩み順風満帆のようです


それから十数年の歳月がたちました
彼らは今でも幸せでしょうか?


十数年後のヘッテルは、ある時、安定だけの生活に嫌気がさして、不倫に走っていました
しかも相手はDVでアルコール中毒です。でも浮気相手の気ままな優しさが、不安定でたまらずメロメロ
「彼にはあたしがいなくちゃだめなの」とか悲劇のヒロインぶったりしてます
おかげで本来の家庭はシュラバラバンバ♪


一方フエーテルはというと、当時はいけいけどんどんだったアイアフレルも消費者金融へのマスコミの批難が強まり、国からも目をつけられたりとで、すったもんだあげくに結局倒産
厳しい取り立てに社員も訴訟にあったりでお金がいつなくなるやもしれない窮地です


ヤンデレラは人のために仕事を頑張っていましたが、人のためというフレーズに弱いと知った社会は、弱い人からお金を取れないからと行って介護職の給料をとっても低く設定
おかげでヤンデレラは友達の結婚式のご祝儀にも困って参加できなかったりと貧乏に苛まされています


3人は自分の若い頃の夢である「好き」を大切にしただけなのにどうしてこうなったのだろうと思いましたが後の祭りだったとさ


めでたくなしめでたくなし



こんにちは、週末のNY市場の暴落で運用成績がヘッテル マネー・ヘッタ・チャンです


本日のモノガタリ「4分割」ですべてがうまくいく マトリックス図解思考を参考にしました


若い頃はがむしゃらに仕事をしなきゃ行けないとか
人間関係がすべてだから人を大切にしなくてはとか
お金で買えないものってあるんですかねとか


何か一つを大事にしなさいという言葉が経営者やら政治家やスポーツ選手、プロデューサーの口から、これでもかこれでもかと吐かれる昨今


その言葉が間違っているとは思いませんが、それが正しく伝わらず金科玉条のように使われることに対して違和感を常に感じていたので今回のようなモノガタリになりました


今回紹介した水野俊哉氏の著書ではマトリックス図解で経営者・ビジネス書・アイドルといったものの立ち位置、バランスを視覚的に理解する方法を知ることで、自分や自分の尊敬する人が偏った場所にいるのではないか、そう気づくことが出来る良書でした


自分がどういったモノに偏っているかを知らない、考えたことのない人はぜひ読んでみてほしい一冊です


ちなみにヘッタ・チャンは、お金の本ばかりということに改めて気付かされました
たまには恋愛小説恋空でも読もうかなと
*リンク先レビュー必見です



参考にした言葉もとい、拙書の紹介
196 世の中で一番大事なものはバランスの良い人生


私のモットーは、「趣味を仕事に。生活を仕事に」である。
 つまり、24時間、好きなことをして暮らすのが一番であり、なるべく無理はしたくない。
 私も昔は、スーパーマンのように働き、ミュージシャンのように遊び、部下にもハードワークを強いる、アドレナリンが出まくりの人間であった。


 しかし、その結果どうなったかといえば、真っ白に燃え尽きて灰になってしまった……というと、少しカッコよすぎで、これも著作で何度も書いているが、会社の負債が3億円にまで膨れ上がったあげくに社内クーデターが勃発し、代表取締役から解任されてしまったのだ。


 そして無一文かつ社会的な信用度がゼロの状態で、放り出され、「社長、社長」と私を慕っていたはずの部下や取引先の人間は気がつくと1人もいなくなり、「社長、社長」と私に群がっていた(?)女性たちもサーっと消えていったのだ。


 この後の苦難の道のりの詳細はいずれ別の本で書くだろうし、ダイジェスト版なら「成功本50冊」シリーズや『誰もが無理なく夢を引き寄せる365の法則』(きこ書房)の「はじめに」でも読んでほしい。


 いずれにせよ、一度は世間的にいう成功とか金と権力と名誉とかをつかみかけて、それらを失って気づいたのは、「世の中で一番大事なものは金ではないし、何かを犠牲にしてがむしゃらに頑張るのではなく、バランスの良い人生のほうが精神的に充足する」という事実だった。


 だから私は、成功法則を研究して実践する過程においても、「他人より10倍頑張って年収を10倍にする」とか「レバレッジをかけた成功法」にはあまり興味や関心を持てなかったし、「バランス良く少しずつ頑張ったほうが効率が良い」という仮説を立て、日々、コツコツと実践してきたのである。


 その成果が本書で解説したマッピングマトリックスシナジーマトリックスを用いたマトリックス図解思考である。
抜粋ここまで
(注:紹介のため、改行や行間を一部訂正しています)