ビジネス本作家の値打ち ヘッタ・チャンの価値は?


マネー・ヘッタ・チャンのモノガタリ


むかしあってこれからもおこるお話。
あるところにヘッテルという不安なことが苦手な、だけどまじめな女の子がおりました。


ヘッテルはこれからは、弱肉強食の社会になってしまうという世間の風潮に怯えて、不安のなく生きるにはビジネスウーマンとして成功するしかない、そう考えるようになりました

ところがヘッテルはどうやったら成功したビジネスウーマンになれるかさっぱりわかりません。
そこで本屋さんに行ってそういう本をまずは読んでみよう、そう思って本屋さんに向かいました


本屋について、ヘッテルはビジネス書というゾーンに足を踏み入れました。
そして、途方に暮れました。


壁という壁にビジネス書がぎっしりと詰められています。どこかで聞いたことのある著者の名前やタイトルもありますし、見たことはなかったけれど一目見て読んでみたいと思う本がここにもそこにも、あそこにもで、エロイムエッサイム エロイムエッサイム状態です


でもまじめなヘッテルはこの本をちゃんと読まなきゃと気になったタイトルの本や売れているといわれているビジネス本、仕事本を昼夜を問わず読みふけりました


でも、読んでも読んでも積読はさっぱり減りません
むしろ、本屋さんに行くたびに増えていく一方です


しかも、書いている成功法則やビジネスに必要な内容がこっちでああいったかと思うと、あっちではまったく逆の内容が書いてあったりで、読めば読むほど、ヘッテルはわけがわかりません


そんなんだから、ぜんぜん成功したビジネスウーマンになれるわけもありません。
それどころか、家に溜まりに溜まった本はヘッテルの住んでいたアパートの床をぶち抜いてしまい、住んでいた部屋を追い出された上に賠償金を払うというおまけまでついてしまいましたとさ


めでたくなしめでたくなし



こんにちは、ビジネス書のタワーがフエーテル マネー・ヘッタ・チャンです


本日のモノガタリビジネス本作家の値打ちを参考に作りました


ヘッタ・チャンが働く日本橋〜東京辺りは丸善紀伊国屋といった大型書店が何店もあります。
その品揃えは本当に素晴らしく、興味のある本はだいたい置いていてくれるので大変助かります。
でも本当にたくさんあるので、読みたい本がこれでもかこれでもかと出てくるわけです


そういった情報が多くなりすぎた場合に必要なのは、情報の仕分け人・コンシェルジュといった人たち


その目利きが正しければ、駄本を読まずに価値のある本を読むことができるので、時間もコストも抑えることができ、非常に有意義です


ビジネス本作家の値打ちはその可能性を秘めた面白い本でした


著者である水野俊哉氏は、他にも「ビジネス書」のトリセツなどを書いています。


大抵はなあなあの批評本が多い中、この本では5点や25点の評価もあり、氏の主観が全快で痛快です
合う、合わないは人によってあるかもしれませんが、ビジネス書を何から読み始めたらいいのかわからない人に、この本はオススメです
ヘッタ・チャンの読んだことのある本では大体似た評点でした^^


それと油断してたら最後に拙書の紹介までありましたので、それを紹介して、今日は閉めておきます


参考にした言葉もとい、拙書の紹介
マネー・ヘッタ・チャン『ヘッテルとフエーテル』経済界 ’09年11月 80点

副題「本当に残酷なマネー版グリム童話」。ニートでゲームおたくで安易にお金持ちの話を信じてしまう兄のフエーテルと、主体性がなくて偏されてばかりいる妹のヘッテルを主人公に、当世のマネー絡みの事件(NTT株、円天、ホワイトバンドなど)を風刺する。ストーリー形式でビジネス本を書こうという著者ならば、せめてこのくらいの洒落っ気を持ち合わせていてほしいもの。


さらに本書は、作中に「ミセス・インディ」なる、あからさまに勝間和代氏を想起させる女性を登場させ、痛烈におちょくった点でも記憶される。勝間ブーム真っ只中にあって、氏への批判を口にしづらかった当時、「その手があったか」と膝を打った人々は少なくなかった。かように、著者のヘッタ・チャン氏は、ビジネス本界における“ファイター”なのであるが、氏が持ち込む企画は過激すぎて、大方の版元から敬遠されてしまうとの噂も…
抜粋ここまで
(注:紹介のため、改行や行間を一部訂正しています)



そんなに敬遠されてないですよ!
・・・多分


水野俊哉氏に80点をいただいたヘッテルとフエーテルはこちら!