現金10万円には実際の10万円以上の価値がある


マネー・ヘッタ・チャンのモノガタリ


ある所にフエーテルというお金持ちになりたい男がいました


エーテルはインフルエンザが流行った時にオークションで稼ごうと借金してまでマスクを大漁に買い占めました


ところがインフルエンザの恐怖は煽られるだけ煽られただけで、ほとんどの人は重病になったりしませんでした


当てが外れてフエーテルは大弱りです
借金取りからの催促もありますが、まさかマスクを転売しようと思ったら、大コケしましたとはいえません。しかもマスクも大量に買ってくれる人なんて心当たりもありません


そんな弱った所にオチタイ・ヌウテという怪しげな人がやってきてこうささやきました
「あなたが買った額の2割であれば、今すぐ即金で買いますよ」と


そのお金があれば、とりあえず今表で待っている街金にお金は返せると思ったフエーテルは言い値でマスクを売ってしまいました


とりあえずその場はしのいだフエーテルでしたが、次回の当てなどあるはずもなく次回の支払いで飛んでしまい、マグロ漁船に乗ることになってしまいましたとさ


めでたくなしめでたくなし




こんにちは、某社から電話取材させてくださいという連絡を頂き、テンションがフエーテル、マネー・ヘッタ・チャンです


今日のモノガタリはここ最近で一番読み応えの読み応えのあったお金の本
サラリーマンの僕が35歳で資産3億円つくった方法」を参考にしました


著者がサラリーマンながら35歳で3億円を作った方法とは何か?
緻密な分析や着実な行動力なども当然ありますがヘッタチャンが注目したのは、「見せ金」の有効性を熟知していたということ


エーテルがなぜ、損を承知でマスクを売ってしまったのかというと、目の前に今すぐ手に入る現金があったからに他なりません


見せ金という響きはあまりいいイメージがないかもしれませんが、いつもニコニコ現金払いのお客によくするのは、営利を為すものとしてはあたり前のこと


相手が望むことを用いれば、相手の譲歩を得られるという方程式を考えるきっかけとして、ビジネスマンのステップアップのきっかけとして、ぜひ読んでほしい一冊です


参考にした一説
34頁 お客さんに大いに遊んでもらい、お金を落としてもらいたいカジノとしては、重要なお客さんをホテルからできるだけ外に出したくないのです。食事をするのに別のホテルやレストランに行かせるくらいであれば、ホテル内の食事をご馳走して、またゲームテーブルに戻ってもらいたいのです。ちょっとゲームに飽きたら、ショーでも見てもらい、気分を変えてゲームテーブルに戻ってもらいたいのです。


ところが、お金のない人は、「見せ金」をすることはできません。
お金がないから、短期的な一見さんのつき合いをせざるを得なくなります。


当然、優遇サービスはなし。食事や観光、航空券なども自腹。知らずしらずに、どんどんお金がなくなり、いつまでたっても増やすことはできません。


お金待ちはどうでしょうか。


言わずもがな、ですね。滞在費用ばかりか、行き帰りの交通費まで抑えられることになります。その抑えられた出費をさらに投資に使うことで、さらに大きなお金を生み出すことができるのです。
こうして、「持たざる者はますます貧乏になり、持つ者はますますお金持ちになる」構図ができあがるのです。



190頁 僕は財布を持ち歩かない主義です。
 その理由は、かさばってしまうということです。現金だけではなくカードなどを一緒に入れておくと、どうしても財布の厚みが出ます。財布を持っていれば、落としたり、盗られたりする危険性もあります。しかし、胸ポケットのなかに現金を入れておけば、財布を落とすということはありません。


つねに持ち歩いている金額は、現金10万円です。ちなみに今までの人生で、こうした現金を落としたことは一度もありません。


なぜ10万円かというと、
それくらいのお金があれば、ある程度のことに対応できるからです。


飲食店を経営していると、急な仕入れが必要になるケースや、レジ金への対応等、さまざまな「現金ニーズ」が発生します。また、接待で使うお店などは、カードよりも、「現金特価」の原則がある場合が多いのです。また、


僕が現金を持ち歩いているのは、
現金はその額面(10万円)以上に価値を持っているからです。


たとえば、僕は友人が経営するお店に行ったときには、カードは使わず現金を使うようにしています。


カードを使うと、僕たちが消費したお金の何割かは友人のお店ではなく、カード会社の手数料としてとられてしまうからです
抜粋ここまで
(注:紹介のため、改行や行間を一部訂正しています)