派遣の搾取構造を考えたら気分が悪くなってきた → 会社事件史


こんにちは、週末に想っていた人にお会いできて、天にも昇る気持ちのマネー・ヘッタ・チャンです


その御方たちは、自分の腕でしっかり稼いでいるタイプのまさに一匹狼という表現がふさわしい人たちです。


彼らと話して思うのは、手に職を持つ重要性


リストラが再び頻繁に行われるようになり、新しく職を探すことが大変難しくなっている昨今、誰もが個人として自立できる力を持とうとしていることでしょう


本日紹介するのは、そういった個々人の努力をいかに企業が、そして正社員がつぶしてきたかを考えさせられる文章です


会社事件史の一説を読むと、内に優しく外に厳しくなる風潮の日本的経営が、格差社会を広げてしまったことに気づかされます。


手に職を持つということと一緒に日本的経営の外部者となる危険性両方を認識していなくてはいけないのだと思うと個々人で対処できる限界を超えているのでないかと思うマネー・ヘッタ・チャンでした


紹介したい言葉
122 奥村 日本的経営ということを言うけれど、あれは私は会社本位のシステムだと言っているんです。
会社に内部化していった。会社に従業員を内部化していって、労働組合は外部にあったのに、それも内部化していった。


その内部化する論理というのは、会社本位という論理です。資本家本位というのは内部化しないし、できない。資本家だけで、あとはみんな外です。ところが会社本位では経営者もホワイトカラーもブルーカラーもみんな会社に内部化されていく。会社の内部の人間なんだから。


その内部化の論理というのは、外部化かあるから、できるわけです。内部でないやつを外に置いて、それが下請けであり、あるいは公害であったり、それで城をつくった。非常に閉鎖的です。その過程が高度成長の時代にできたんでしょうね。


佐高 たとえば日本的な満場一致の論理というのがありますね。あれは村八分とかみあってますね。


奥村 そうそう。だから、このなかからいけないやつは外に出さないと、みんな入れたらやっていけない、「世界は一つ、人類はみな兄弟」というのは組織の論理にはならない。組織で行く以上はそうでないやつを外部化しないといけない。


言葉は悪いけどはじき出すというか、労働災害の問題にしてもみなそうでしょう。
低賃金にしても、そういう二重構造を使ったから、高度成長できたということは確かですね。
抜粋ここまで
(注:紹介のため、改行や行間を一部訂正しています)


マネー・ヘッタ・チャンのモノガタリ


むかしむかし、あるところに大きなお城がありました


そのお城では衣食住のすべてがまかなうことができました


ところがだんだんと人が増えてきたので、お城の外でも生活するようになりました


すると今まで中の良かった人たちは、お城の中に住む人と外にすむ人でお互いを差別しあうようになりました


今までお互い助け合ってきたのに、もう駄目です


お城の中の人は外の人に自分がやりたくないことを押し付けてばかりです


お城の外の人は、そんなことはしたくないのですがお城のそばでないと生活ができないので仕方なくその仕打ちをうけいれるようになりました


そんな醜い有様を見た神様は、お城の中の人をこらしめるために、だんだんとお城が小さくなる魔法をかけました


すると、いつ自分がはじき出されるかと不安になった人々はますます自分のことしか考えなくなってしまい、そのうちそのお城一体が滅んでしまいましたとさ


めでたくなしめでたくなし


教訓 外と中の結束と差別は根深いものがあるから気をつける