経団連は余裕をなくした老人の集まり、だから給料が上がらない

こんばんは、マネー・ヘッタ・チャンです


一昨年まで、日本の企業は戦後最高益を達成していました。
ところが、正社員の平均給与は毎年下がっていました


これは企業の利益を社員ではなく他のところに還元していたことに他なりません。


なぜそうなったしまったのか?


そのひとつの理由を「会社事件史」から紹介したいと思います。


結論から言うと最高益を上げていても企業に余裕がなくなってしまったというのがその理由なのですが、トヨタですら余裕がないというのは正直釈然としません。


アメリカ市場主義の導入は結果的に会社も人も余裕をなくすよう仕向けてしまったのだ、そう思わざる得ないマネー・ヘッタ・チャンでした


紹介したい言葉
74頁 石坂泰三にしても、士光敏夫にしても、かつての経団連であれば。自分の会社の利益を赤裸々に主張するような政策をやることは、まず財界の中で反発を受けましたよね。


会社の世界というのは、こっち側から見れば、みんな同じようにやっているように見えても、会社同士は競争していて、ライバル関係にありますよね。だから、裏であの野郎と思っている財界人はたくさんいるわけです。それがあるだけに、経団連の会長や財界の主流の人は一応中立的です。これまで東京電力新日鉄の社長、会長などが歴代の経団連の会長を務めたことには、そういう意味があったわけですね。


ところが、豊田章一郎経団連会長になったころから、「トヨタにとっていいことは、日本にとってもいいことだ」式のやり方を赤裸々にやり、それが奥田碩につながっていきました。そして、至るところでトヨタ式生産方式、トヨティズム、カンバン方式をやり、いまや学校教育でもそれをやれと先生にまで強要しています。こんなばかな話はないのですが、そういう状況になっています。


巡に言えば、日本の大企業の体制がそれだけ弱くなった。これは、弱くなったことの裏返しだと思います。そのために赤裸々に自分のエゴを主張しているわけです。個人を見ても、そうでしょう。金持ちけんかせずじゃないですが、金持ちはある程度みんなの利益を尊重して調整します。


ところが、お金がなくなると、赤裸々にエゴを主張しますね。そんなことをやったら、あの野郎と思う人がたくさん出てくるのはわかり切っているんですけどね。そういう状況に、いまの日本はなっていると思いますね。
抜粋ここまで
(注:紹介のため、改行や行間を一部訂正しています)


マネー・ヘッタ・チャンのモノガタリ


むかしむかし、たいそう気前の良いおじいさんがおりました


たくさんの畑をもっていたので、そこで取れたものを村の人に惜しげもなく与えて、それをいばらない誰からも愛されるおじいさんでした


ところがある日のこと、コメ国のやり方に年貢の取り立てがかわるとおじいさんも気前よくものをあげることができなくなってしまいました


それどころか、今まであげた分に大してお金を請求するような始末です


ある日突然訪れたぐろーばりぜーしょんコメ国式年貢取り立て方法は村中の人を不幸にしてしまいましたとさ


めでたくなしめでたくなし


教訓 株主の権利が強すぎるとどうやら汲々になるらしい