陪審員を簡単に納得させるインチキって結構あるのにその辺はスルーな日本


こんにちは、マネー・ヘッタ・チャンです


陪審員制が導入されて、二回目の裁判も始まったようですがいかがお過ごしでしょうか?


個人的には陪審員制はまったく不要だと思っているので早くやめてほしいのですが、米国からの年次改革要望書という名の命令書からの導入なのでどうしようもないですね。


そんなわけで本日は裁判関係の騙しのテクニックをだましの手口とだまされる心理から紹介したいと思います


せめて、今回紹介するような統計的に引っかかりやすいテクニックについて知っておくくらいはしておきたいと思ったので抜粋してみました。


紹介したい言葉
48頁 この研究結果からわかったのは、ファロン博士は単純明快な言葉で述べるより難解な専門用語で語るほうが、二倍近い数の陪審員を納得させられそうだ、ということだった。


研究者たちは次のように結論づけた。証人が単刀直入に語るとき、陪審員は彼の主張の是非を評価することができた。しかし証人がわけのわからないことを言うときは、理解可能な事実の代わりに、彼の肩書きと評判を受け入れて、手っとりばやく判断せざるをえなかった。


したがって、もう一つの逆説が成り立つ。すなわち専門家は、ときに、聞き手に理解できないように話すとき、きわめて強い説得力を持つのだ
抜粋ここまで
(注:紹介のため、改行や行間を一部訂正しています)


マネー・ヘッタ・チャンのモノガタリ


ある村でもめ事がありました


もめた二人はどちらが正しいかを村人の前で争って、多数決をすることにしました


一人の若者は、起こった事をありのままに話して判断してもらおうと思いました
村人は、事の成り行きを理解して、この若者は悪くないと思いました


もう一人の若者は、村の端っこに住んでいる爺さんを着飾らせて、昔からの慣習や若者の生い立ちから仕方のないことだったという話を昔の言葉を混ぜながら話せました


途中から難しくなってわからなくなってきた村人は、よくわからないけれど偉そうな格好をした爺さんが難しそうな話をするのだから仕方のないことだったのだろうと思うようになりました


結局、素直にありのままを話した若者が負けてしまいましたとさ


めでたくなしめでたくなし


教訓 偉そうな肩書きがあっても、難しい内容であっても正しいかどうかはまったく別