物語で「なぜ、エグゼクティブはゴルフをするのか?」の気に入った所を書いてみる
こんにちは、マネー・ヘッタ・チャンです
昨日紹介した2007年ベストセラーより、考えさせられたことをつらつらと書いてみます
紹介するのは
この本の48頁には以下のように書いてありました
古代ギリシャの哲学者ヘラクレイトスは次のように語った。
「一番になる方法と最下位になる方法は同じである」
この言葉が示す通り、今日、私たちが頂上に登るために役立ったことが、明日には、真っ逆さまに転落する原因になることもある。
私の仕事は、運用という仕事ですが、この文章が痛いほど事の要諦を書き表しています
では、この部分を私の業界で物語にしてみましょう
マネー・ヘッタ・チャン物語 一夜
昔々、お金を運用するのが得意なバリュー、カラウリという二人の若者がいました。
バリューはイケイケドンドン国で、カラウリはツルベオトシ国という国でそれぞれ株で大金持ちになり、世間に知られていました
ある時、庶民はいいました
「二人のうち、どっちがお金を増やすのが上手いのだろう?」
みんなも知りたいことだったの王様が二人に命令して腕を競い合わさせることにしました
そこで二人はリーマンショック国で、どちらがよりお金を増やせるか勝負することにしました
二人とも勝つ気満々です
しかしシテカブ国の相場の動きは二人が培ってきたやり方が全く通用しませんでした
バリューは、価値のあるものが安く売っていたら買って、値上がりを待つ方法
カラウリは、価値のないものが高く売っていたら売って、値下がりを待つ方法を駆使して大金持ちになったのです
ところが、リーマンショック国の相場は、何の価値もない株が100倍になったかと思うと、本当に価値のある株があっという間に10分の1に下がったりする国でした
自分のやり方に固執した二人はあっという間に今まで稼いだお金をなくしてしまいましたとさ
それぞれの国のやり方が通じない国があることを二人は知らなかったのです
めでたくなしめでたくなし
教訓 どんなやり方も万能のものはなく、引け際を知らなくてはいけない