薬指の長さで儲けが変わる!?

こんにちは、ヘッタ・チャンです。

先日二回にわたって紹介した「競争の科学 賢く戦い、結果を出す

過去記事
なぜ、女性投資家は儲からないのか?

女性はチャンスを確信すると、男性よりも積極的に競争に参加する。

今回は、トレードで成功できるかは、生得的な部分もかなり大きいという話を本書から紹介します。
この話は一時期投資家さんのツイッターやブログでも取り上げられたので、ご存知の方も多いかもしれません。

薬指と人差し指の長さが、社会的成功(トレーダーとしての成功なども)と関連があるという研究成果があるそうです。

薬指と人差し指の長さは、胎児の時のホルモンによって変わります。

男性ホルモンであるテストステロンに多くさらされた子は薬指が長く、
女性ホルモンのエストロゲンに多くさらされた子は薬指が短くなる

結果、薬指の長い子は、男性的でリスクを取ることに積極的に、
逆であれば女性的でリスクに対して、消極的になると(この辺は前の二つの記事とリンクします)

脳の違いが、体にまで現れるというのはすごいことですね
さて、みなさんの指はどうでしょうか?
私は運よく、わずかですが、薬指のほうが長かったです。

以下書籍抜粋

競争の科学 賢く戦い、結果を出す ポー・ブロンソン/著 実務教育出版

182 奇妙に聞こえるかもしれないが、薬指と人差し指の長さの比率は、空間認識能力、リスクテイク、自己主張のような性質と関連があることが知られている。これは、勝算に敏感な人もいれば、勝つことに集中する人もいる理由を説明する。

研究は、この2本の指の長さが、サッカーやスキーなどのスポーツにおける成功と関連していることも示唆している。ルスティチーニも、この指の長さが、人の社会的成功(金融トレーダーの利益率など)と関連があるとしている。

中略

 ルスティチーニは、競争力を生物学的要因で説明できるのは40%(あるいは60%)だという学説があると指摘している。
「科学者間で意見の違いはあるが、概ねそれは40%から60%の間である。中間をとって、50%だとしてみよう。それが、競争力に生物学的要因が占める大体の割合だと言える。つまり、全体の半分だ。他の半分は、大人になるまでにどのような体験をするかに大きく影響されている」

ここで留意したいのは、このイタリアの調査では、対象者はすでに会社を経営している起業家だったということだ。この調査の対象にはなっていないが、薬指が長く、生まれつきリスクを冒すことをいとわないが、起業家になるために必要な資質(認知能力や創造力、競争力など)を欠いていたイタリア人は数えきれないほどいるはずである。

集団での遊び、きょうだい間での競争、親とのじゃれ合いなど、この章で見てきた要因もすべて、競争能力と大きく関わっている。これらには、直接的な関係もある。指の長さとじゃれ合いには関連性があることも、早くから明らかになっている。このように、生得的な生物学的要因と幼少期の心理的要因が、相互に作用しながら、競争者の強い精神を形成していくと考えられるのである。

 つまり、子供時代に競争心を育まなければ、どれだけ薬指が長くても、起業家としての成功が保証されるわけではない。
抜粋ここまで

もちろん、今回の抜粋であるように、薬指が長いだけで、成功するわけではなく、自分の中にある競争に対する資質や認知力、行動力を磨くことも不可欠なのはいうまでもありません。

ただ前向きでやる気があれば、なんとでもできるという楽観論も否定しませんが、自分は才能が多い方なのか、少ない方なのか、目安があったほうがやる気も諦めもつくのかもしれませんね。

競争の科学 賢く戦い、結果を出す」の紹介はここまで、次回は別の本を紹介予定です