成功したトレーダーの共通点の一つは忍耐力 by スティーブ・クラーク 続マーケットの魔術

ティーブ・クラーク

P.46 成功したトレーダーの共通点の一つは忍耐力だと私は気づきました。特に、良いトレードに十分長くとどまる点に関してそう言える。時間枠は関係ない。それはデイトレーダーにも当てはまる。おそらく、スクリーンを見つめる時間が増えるほど、忍耐力がなくなるのだと思う。
 忍耐力が落ちてきて、悪循環に陥り、一ティック下がるたびに傷つく。相場が一ティック逆行するたびに、物理的な痛みを感じるんです。


 そんな経験をしたことがあるようですね。


 頭を抱えて座り、もう二度と一セントも稼げないと思ったことが何度かありますよ。僕はダメだ。今までもずっとダメたった。それが今、ばれただけだ、という思いになる。一〇年間、利益を出し続けていても、そんな考えに陥ることがあるんです、
 それまでは、トレードの要領が分かっていた。それが、今では分からない。それを見失ってしまった、と。 僕は見失った。今までも、実はそんなに良くなかった。ただ、相場が良かっただけなんだ。相場が変わったので、どうすればいいか分からない、といった気分に落ち込むんです。それは本当にぞっとする感覚です。


 そういう状態になったら、あなたは何をするのですか?


 長年にわたって学んだのですが、そんな状態になったら何もしないのが一番です。二週間、あるいは自分か必要な期間、トレードをしないように自分を律しなければいけない。休暇を取ることです。
 それでうまくいく?


 もちろん。出かけるときに、ポジションを何も持ってないかぎりは。すべてを手仕舞っておく必要があります。あとは立ち去って、忘れることです。そこからは、しばらく時間がかかる。最初の数日間は、これもあれもできたはずだ、と自分を責めるからです。僕の場合は、数日たつと忘れられる。いったん忘れてしまうと、くつろげる。そうなったら、戻って来たときにルールを設定する必要がある。したくてたまらないトレードが見つかることでしょう。


久しぶり、書籍紹介。
上記は、続マーケットの魔術師 (ウィザードブックシリーズ)からの抜粋です。


この上げ相場で、指数(日経平均やTOPIX)に負けてる私ですが、そういうときは、この部分を読んで、心を落ち着けています。



勝てないとき、それを耐える力。私はそれを過去の偉人から学ぶようにしています。


この相場で売り主体でやられていたり、新興市場メインで上手く取れていない方もいると思いますが(私もその1人です)、自分の得意相場が来るまで、堪え忍んで市場退場せずにいればいいのだと、私は考えています。


個人的には揉み合い相場が得意なヘッタ・チャンでした。