歌舞伎町トップホストが教える シャンパンタワー交渉術


マネー・ヘッタ・チャンのモノガタリ


むかしあってこれからもおこるお話


あるところにフエーテルという自堕落なイケメン若者がおりました。


自分をイケメンだと思っていたフエーテルは、そのハンサム顔を活かす仕事をしたいと考えて、ホストクラブで働く事に決めました。


お酒を飲んで、女性と話しているだけでお金がもらえるなんて、こんな楽なことはないと思ったのです。


でも実際ホストクラブで働いてみると、イケメンだけではまったくお客さんから指名をもらえませんでした。
正確には、初めて来たお客さんから、仮指名は入っても本指名にならないのです。


もっとイケメンにならなくてはと、整形やヘアスタイルを頑張ったフエーテルでしたが、いつまでもホストとして稼げるようにはならず、いつまでもイケメンなのに下っ端ホストのままでしたとさ。


めでたくなしめでたくなし



こんばんは、みにくいアサヒるの子の出版関係でパーティやったり、お世話になった人と会食したり、宣伝したり、頂いたメールに返事したりの出版躁状態から、日常の少しずつ戻ってきて、高いテンションがヘッテル マネー・ヘッタ・チャンです。


三年ぶりの新刊、ヘッテルとフエーテルは忘れ去られていて、前回二冊とは違い大分苦戦しています。
その間にやれることがたくさんあったのに色々と反省の日々です。


さて、今回のモノガタリは、そんなヘッタ・チャンがどれだけやれることをやってなかったか、気付かせてくれた一冊「歌舞伎町トップホストが教える シャンパンタワー交渉術」を参考に物語ってみました。


著者は歌舞伎町で一番有名なホストクラブ「ロマンス」でナンバーワンだったこともある信長氏。テレビなどにもよく出ているのでご存じの方も多いかもしれません。


信長氏がなぜ生き馬の目を抜くホスト業界で、10年間生き残り続けられたのか?
それは常に学び続けていたからに他ならないのですが、その学びが本気ですごいです。


ビジネス書を毎週数冊読み、女性との会話のためにめぼしい雑誌ほとんど目を通し、心理学を勉強し、礼儀作法を研究して、スーツやヘアセットもつねに最高の自分であるように努める。


まるでカリスマ経営者のようにストイックに、自分を指名してくれた女性たちのために出来ることを、望まれたモノを提供しようとする信長氏の話は、ここ数年本を買ってくださった方に対する自分の不義理を気付かされるモノばかりでした。


著者であろうとホストであろうと投資家であろうと成功している人間が、最初からの才能にあぐらをかかずに、長い目で何をしていることがよくわかるとても良い本でした。


とりあえず、彼女が出来ないと嘆いているビジネス書好き男子は必ず読むべき一冊です(爆
あと、自分のパートナーが少し頼りないと思っている女性も、出来る男がなにをして、出来るようになったのかわかってオススメです☆ ぜひ読んでみてください!




129 売れるための方法論
お客様と出会ってから、まずは人間関係の構築に力を注ぐことです。マーケティングの世界では常識の、「商品を売る前に自分を売れ」という言葉は、ホストにそのまま当てはまります。
他の商品の販売と同じように、ホストの世界も「アップセル」が効きます。どんなことかというと、お客様がお帰りになる前に必ず次のご来店の約束をしていただくということです。
保険や車などの商品は、お客様にお客様を紹介していただくことが必要です。その際、紹介していただきやすい瞬間は、お客様が契約したばかりのときだと言います。


また、インターネット販売でも、お客様が商品を買った瞬聞か最も次に繋げやすいので、その場で次の商品を売る、いわゆるアップセルが仕掛けられています。たとえば、アマゾンで商品を請人した後、すぐに面面に出てくるおすすめ商品のページがアップセル面面です。


ホストも同じで、お客様がお店に来ているとき、一番ホットなときに次の約束をするのが一番成約率が高いものです。
お客様も毎日の仕事があるので、いつもホットな気持ちでホストのことを考えているわけではありません。少し期間が空いてしまうと、一気に気持ちが冷めてしまうのです。
お客様の気持ちがホットなときに、次の仕事に繋げることを同時に考えるのが、売れるホストの秘訣です。
抜粋ここまで
(注:紹介のため、改行や行間を一部訂正しています)