もう「あきらめたらそこで試合終了だよ」なんて言わないよ絶対


マネー・ヘッタ・チャンのモノガタリ


むかしあってこれからもおこるお話


あるところに、フエーテルというとてもポジティブな若者がおりました
エーテルの好きな言葉は「あきらめたら、そこで試合終了ですよ」でした


エーテルは何事もあきらめません。

好きな娘に振られても、あきらません。


エーテルは言います
「いまは好きじゃなくても、いつか好きになってくれるさ。あきらめたらそこで試合終了だよ」

その娘に彼氏が出来ても、結婚しても、彼はあきらめません。
「彼がいても、いつか別れるかもしれないし、結婚したって離婚するかもしれないから、俺はあきらめないよ。あきらめたらそこで試合終了じゃん」


好きなことだってあきらめません
役者が夢だったフエーテルは何度オーディションに落ちてもあきらめません。
エーテルは言います
「いつか俺にぴったりの役がでるくるからさ、それまであきらめないよ。だってあきらめたら、そこで試合終了だもん」

何歳になっても、あきらめません
「年を取ったら取ったで出来る役があるから、あきらめないよ。 還暦を迎えてから役者になった人だっていない訳じゃないからね。 あきらめたらそこで、試合終了さ」


お金儲けもあきらめません
買った株が下がろうと、持ってた通貨が円高でもりもり目減りしても
「いつか元に戻るまで、俺はこの株を見捨てたりしないよ。あきらめたらそこで試合終了だからね。俺も株もまだ試合中さ」


何年もたって、失われた20年が経ってもまだあきらめません
「つぶれかけて、不死鳥のように復活した会社なんていくらでもあるさ、俺だって、日本だって、株だって、円だって、また復活できないわけないさ。それよりもあきらめちゃダメさ。だってあきらめたら、そこで試合終了だからね」


そうやって、色んなモノをあきらめなかったフエーテルでしたが、結局死ぬまで上手くいきませんでしたと


めでたくなしめでたくなし。 


こんにちは、数年ぶりに麻雀をしたら、点棒がみるみるヘッテルした マネー・ヘッタ・チャンです。
株は負けない戦いが出来るヘッタ・チャンですが、麻雀ではそうはいかないようです。
おっかけリーチされて、ツモられると泣きたくなります。 勝負事は引き際が難しいです


さて、今日のいつにもましてブルーな話は、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」で一躍ビジネス書のゴッドファザーとなった岩崎夏海さんの書かれた「甲子園だけが高校野球ではない」を参考にしました


多く人の夢や目標は、だいたい期限がないのでいくらでも修正が聞きますが、高校球児の夢「甲子園」には、3年間というとても厳しい条件があります


この短い時間で、自分自身を鍛え、チームとして成長し、他チームを知って対策を練って、これに天候やくじ運諸々が組み合わさった中、たった一校だけが甲子園で優勝できます


甲子園優勝という夢は、ぶっちゃけた話ほとんどの高校生にとっては叶わないわけです。


その老若男女誰もが熱狂する甲子園を通して、夢の登り方、そして降り方を、肘を壊した元エース、耳が聞こえない中、一般高校に入って甲子園を目指した若者、甲子園を歩くという夢を叶えた女子校生といった甲子園に関わった人々を元にしたショートストーリーを通して、教えてくれる一冊です。


夢を持っている人も、夢をあきらめた人も、これは本当にお薦めです



参考にした一説
92頁 よく「あきらめないことが大切だ」というけれど、それは違う。だいじなのは「初めからあきらめないこと」であって、がんばってもダメだったら、今度は逆に「あきらめること」のほうが重要になる。かえって可能性が開けるようになるのだ。


 ぼくにも、かつて大きなあきらめを決断したことがあった。高校生の頃から、ずっと小説家になりたいと願い続けていたのだけれど、あるとき、それをきっぱりとあきらめたのである。


 ところが、思いもよらないことに、そうやってきっぱりとあきらめた後で、小説を出すことができた。探し物というのは、探しているあいだは見つからなくても、探すのを止めたとき、えてして見つかったりするものなのである。


 このエピソードの少年も、大きなあきらめを決断した。しかしそのことによって、人生を大きく切り開いた。本当に探していたものを、見つけることができたのだ。


135頁 よく「あきらめなければ夢は叶う」というけれども、それは違う。それならば、甲子園出場という夢を持ちながら、それでもそれを果たせなかった全ての球児たちは、「夢をあきらめたから叶わなかった」ということになってしまう。そんなことは断じてない。


 夢は、当たり前の話だけれど、叶ったり叶わなかったりする。だから、大切なのは「あきらめないこと」ではない。それよりも、「叶わないことを怖れず、失敗してもいいから挑戦して、ぶつかってみること」なのである。


 そのことの大切さを、このエピソードは教えてくれる。甲子園出場という夢を叶えるため、失敗を怖れず、挑戦をやめなかった。いくつかの困難が立ちはだかっても、ぶつかり続けることをやめなかった。


 その結果、甲子園に出られなかった。結局、夢は叶わなかった。しかしそのとき、彼の心の中には、夢以上に大切なものが残った。
抜粋ここまで
(注:紹介のため、改行や行間を一部訂正しています)




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