生きるための楽しく稼ぐ本


マネー・ヘッタ・チャンのモノガタリ


むかしあってこれからもおこるお話


ある村に、とても優秀な美容師の若者がおりました


その腕前はとても素晴らしく、どんなダメな30代魔法使いも、若者にカットしてもらえば、魔法使いを卒業できるといわれるほどでした。 当然喪女も簡単に彼氏が出来てしまいます。


他にも重要な商談前や、両親に恋人を紹介するときでも、彼にカットしてもらってからいけば、成功はほぼ約束されたようなモノで、それはそれは繁盛していました


若者は、自分が決めた髪型が認められるのが嬉しくて、自分のせいで人々が幸せになるのが誇らしかったので、お金には全く執着しませんでした


どんな人でもほとんど、無料同然でカットをしていました
お客さんはたくさん来てくれるので、高いお金にする必要は全くなかったのです。


困ったのは、近隣の美容室と美容師さんでした。
そこまで腕の差がある上に、料金まで安くては太刀打ちできません
次第に近隣の村から美容室がなくなっていきました


また若者の後を継ごうという美容師もいなくなってしまいました。
どんなに頑張っても彼以上の腕前になるのが難しい上に、腕を磨こうと思っても、周りに美容室がないのですから・・・


そして、あっという間に月日は過ぎました
美容師の神にも、多くの人に愛された若者だった男もついに息を引き取る日がやってきました。


そして、彼が息を引き取ってからが大変でした。
なにせ、今まで彼だけが村だけではなく、この一体全部の美容師を一人でこなしていたのです


美容師を誰も次ぐ人もなく、そもそも美容室もないその村周辺は、何年間もまともな髪型の人間がいない、まさに不毛の土地になってしまいましたとさ


めでたくなしめでたくなし。 


こんにちは、出版すると本業に影響が出て、給料が激ヘッテル マネー・ヘッタ・チャンです
戦力の分散はやはりいけませんね。 今月一杯、出版周辺を頑張って、またしばらくは運用に精を出したいと思ってます


さて、本日のモノガタリは、「楽しく稼ぐ本 」を参考にしました。


この本は対談本で経営コンサルタントである岡本四郎氏と作家であり、ジャーナリストでもある日垣隆氏が様々なお金に関するテーマについて語り合うスタイルなのですが、これが面白い


経営者として、自営業者として成功されている二人の金銭哲学はサラリーマンや教師に育てられたら一生知り得ない、もとい考えつかないであろう話ばかりです


税金は申告は税務署が監査しやすいように仕訳させてるだけ、実際は雑費一本だって良いというぶっちゃけトークや、今回のモノガタリの参考にしたような安いお金で人を幸せにすることが、逆に周りを吹こうすることもあること


そして、意外にもお二人の子どもに対する教育論もかなり面白いです
たとえば、2万円をあげるかわりに、お店で2時間以内に2万円を使い切らなかったら没収というルールの買い物をさせることで、優先順位と時間感覚を養わせるという話があったりします


他にも諸々参考になる話が多々あり、これは読んで良かったと思った一冊でした
アマゾン在庫はあまりないようですので、興味を持った方はすぐ買った方がよいかもしれません



参考にした一説
56 日垣「作るだけで幸せなんだから、あまり儲からなくてもいい」という気持ちはわからないでもないのですが、「家族の将来や、あとから来る人たちのことも考えるべきだ」と言ったんです。


 たとえば私は、物書きとして20年あまりやっている。では仮に私が書くことが好きだとして……、本当は好きではないですけれど(笑)、タダ同然で原稿依頼を受け続けたとしたら、どうなるか。400字1枚100円でもけっこうですとかくさん仕事を受けていたら、あとから来る後輩が育つでしょうか。


 私が貧しくて取村費にも事欠くようだったら、後輩たちはライターの道に入っていきようがありません。私自身、お金にならなければ、いくら好きでも続けられないと思います。
 ですから自分の腕に自信があるのなら、出す相手からは充分に取るくらいの気持ちがないと先行きは危うい。自分のスキルだって上達しない。


岡本 趣味でやるにしても仕事でやるにしても、とにかく価格設定は大切です。安く設定する必要は金くありません。
日垣 そのことを先はどの修理工に話しても、「趣味を仕事にできるのは幸せなことだから」とニコニコしているだけなんです。残念ながら、そういうのは独立して数年以内に、つぶれると思います。


 両家や美容師などでも同じことを言う人、たくさんいますよね。好きな絵を描いているんだから、髪をいじれるのが好きだから、値段はどうでもいいと言う。でも、そう言う人は5年後にはその仕事をやっていない。


岡本 あの世界はフリーター予備軍が少なくない。


日垣 好きな仕事だからコストが安くてもいいという、自爆テロみたいなパターンです。これはもう、ご愁傷さまとしか言いようかおりません。


岡本 吉本興業がやっているお笑いスクールがあります。あそこには2種類の人が入ってくるそうです。ひとつはお金がほしい人、もうひとつは「人に笑ってほしい」というボランティア精神の人。ボランティア精神の人は全部落ちていくそうです。


日垣 ビジネスの問題と人生観の問題がごっちゃになっている。結局長く続けたいのかどうかというところで見ると、生活がかかったボランティアには先がありません。岡本 「お金よりこの仕事が好きだから」というパターンは、けっこう多い。そういうボランティア精神旺盛な人に私が言うのは、″理想を語って貧乏になる″という言葉を知っていますか(笑)、です。
抜粋ここまで
(注:紹介のため、改行や行間を一部訂正しています)


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