仕事の守破離を教えてくれるプラスドライバー


マネー・ヘッタ・チャンのモノガタリ


むかしむかし、あるところにイッポンという国がありました


イッポンはある時教育が詰め込みすぎていけないと、世界で一番を取っていたときにわざわざ教育方法を、詰め込み式からゆとり式に代えました


それから、十数年が過ぎ、ゆとり教育で育った子供達も社会に出るようになり、大人達は愕然としました
子供達には昔のように目で見て覚えろと言っても、まったく出来ず、マニュアルなどで丁寧に説明がないとまったくなにもできなかったのです


出来ないことをちょっと怒ったりするとすぐ辞めてしまうのに困った大人は、仕方なく丁寧なマニュアルを作るようになりました


すると、今度は書いてあることしかできない社会人が大量生産されるようになりました。
その結果、突発自体にとても弱い社会人で構成されたイッポンは、どんどんと衰退していってしまったとさ


めでたくなしめでたくなし



こんにちは、加齢と共に酒量がヘッテル マネー・ヘッタ・チャンです。
年取るとお酒飲めなくなるってのは本当なんですね、もう全然昔のように飲めません(TT)


さて、本日のモノガタリの参考にしたのは「人生で大切なことはすべてプラスドライバーが教えてくれた」です


著者は、名宰相原敬の血縁の原マサヒコさん。その彼の半自伝が今回の本なのですが、その内容は本当に熱く、やる気を引き出します


ヘッタ・チャンが気に入ったのは、先輩の仕事を見て覚えることをスリップストリーム仕事術の章
昔から言われる守破離の大切をとてもわかりやすく伝えています
そのまんま教えられたことは本当の意味では覚えられないからこそ、昔の人は自分できづかせるように仕向けていたのでは、そう思ったことから冒頭のモノガタリが出来ました


他にも、孤独な学生時代、頑張って就職した先では先輩がDQN、それにもめげず社内で賞を取るも、そこから始まる陰湿ないじめ
そこから著者はどう立ち直っていたのか、仕事と向き合っていったかをはどんな世代でも参考になると思います


特に転職を考えている人、今の仕事に疑問を持った人は、本当に今全力で仕事をしているのかを考えるきっかけになるので、ぜひ読んでみてください。


紹介したい言葉
44 そういえば、入社前に会社のことを知っておかないといけないと思って、トヨタに関する本を少しだけ読んだことがあった。
 文章を読んでいると眠くなるのであまり覚えていないが、そこにはたしか「トヨタにはムリ、ムダ、ムラをなくす文化がある」と言いてあったような気がする。石田さんの体にも、この文化が染みついているのだろう。


それからというもの、ボクは手伝いをしながらも、なるべくムダのない動きをするように心がけた。
次に石田さんが何を望んでいるか、こんな動きをするであろうから次に何か必要になるか。石田さんの動きや心理の先を読んで、スムーズに仕事が運ぶように注意するようになっていった。


石田さんの動きを見ているだけで、これほどまでに意識が変わっていくとは、自分でも思わなかった。
それでふと、昨晩見たF1レースを思い出した。
これは、「スリップストリーム」と同じじゃないだろうか。


ピッタリと後ろにつき、風の抵抗をなくして加速する−つまり、正しい技術を身につけることで、自らの成長を加速させることができる。
それだけじゃない。スリップストリームをすることで、前を走るクルマのブレーキングやハンドルの切り方、走るラインの取り方を真後ろで見ながら知ることができる。
そうすることで、自分の走りも磨きをかけることができるだろう。


よし。ボクはこれから、石田さんにスリップストリームをしよう。
ぴったりとマークして、その動きや考え方から多くのことを学んでやろう。そう考えた。
そうすれば、いつか追い技ける日が来るかもしれない。
そんな思いも沸き出てくるようになっていた。
抜粋ここまで
(注:紹介のため、改行や行間を一部訂正しています)



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