会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ


マネー・ヘッタ・チャンのモノガタリ


むかしあってこれからもおこるお話。


あるところにフエーテルという野球少年がおりました。
エーテルはとても素直な頑張り屋で、自分にも自信をもっていました


だから、教師や師匠に言われた努力は、なんでもするし、その結果優秀な成績を残しても、決して慢心しない素晴らしい青年でした。
そんな彼は誰もが将来野球選手になれると信じていました


ある時、高校に入学したフエーテルに新しいコーチが付きました。
そのコーチはこういいました。


「体力を付け、足腰を鍛えるためにつねにウサギ跳びをしろ」
「運動中は水なんか飲むような軟弱なやつは我が部にはいらない」
「とにかく徹底的に投げ込め」


素直なフエーテルはそれを実践しました
結果はどうなったでしょう


ウサギ跳びでは、関節や筋肉を痛め
水を飲まなかったせいで肝心な試合で熱中症
投げ込みすぎで肘や靱帯を痛めてしまい、プロを目指すことが出来ない身体に


素直で努力家なフエーテルは「無知と無理」なコーチにその将来をつぶされてしまいましたとさ


めでたくなし、めでたくなし


こんにちは、ツイッターのフォロワーが1,000人にフエーテル マネー・ヘッタ・チャンです。
フォローしてくださった方々本当にありがとうございました


さて、本日のモノガタリの参考にしたのは会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだです


この本はヘッタ・チャン的には昨年のビジネス書でベスト3に入った本です。
ポジティブシンキングで全て解決するという考えと、人は常に上を目指さなくてはいけないという昨今の二つの考えに対して、マグロ漁船から学んだ価値のある哲学を述べています


努力は必ず報われるわけではなく、それでも努力をしないといけないこと
また努力の仕方を間違えてはいけないこと
完璧を目指しすぎてはいけないこと


などなど、心に刺さる言葉が、船長と筆者の会話に散りばめられています


エーテルは努力の仕方を、もっとも任せてはいけない人間に任せてしまったため悲劇に陥りましたが、そうならないためのヒントが満載、会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ、これは文句なくオススメです


参考にした一節
52 漁師・「いや、そんな確率のことを言っているんではねーんど。努力することに、見返りを求めんほうがいいと思うんど。まあ、難しいと思うけんどな」
そう言って、漁師は再び持ち場に戻りました。


 このときまで、私は「努力は報われる」ものだと思っていましたが、今では、当時の考え方とは変わっています。努力しても報われるとは限らないと思いますし、だからといって、努力はしなくていいというものでもないと思っています。


 マクロの鮮度保持剤の開発で、熱心に研究したからといって、それが開発できるわけではありません。ただし、研究に取り組もうと努力をしなければ、開発することもできません。


 学校であれば、努力は報われるという考え方は通用するでしょう。テストでは事前に出題範囲が教えられ、その範囲内で勉強すれば、努力が点数として返ってくるからです。


でも、社会に出れば、どこからどこまでが出題範囲となるかなどということは誰からも教えてもらえませんし、自分が努力をしたからといって、ほかの人が認めてくれなければ何にもならないわけです。努力は不要か不要でないかという考え方よりも、何をどうすれば認めてもらいやすくなるのかという努力の仕方が問題になるのではないかと思っています。



64 私「本当はもっと活躍したいとは思っているんですが」


船長「それは斉藤のうぬぼれど。『自分はスーパーマンだ!』と思いすぎちょるから現実とのギャップに苦しむんど。最初はの、『自分は何もできないダメなやつだ』と認めることがらど。そこから一歩ずつ、自分が得意だったり、好きなことを磨くんど」


 船長からこう言われると、少し悔しくもありました。なぜなら、自分はできない人間であることを、自分自身が認めないといけないからです。


 しかし、実際は船長が言うように、そのときの自分は何かできるわけではなかったのです。まずはそこを認めたうえでどうにがしないといけません。そう思ったところで、船長は話を続けました。


船長「でもの、いくら自分を磨いたって、人間できないことばかりぞ。さっき言ったとおり、おいどーも海に出るとできないことばかりど。『完璧』を目指せば目指すほど、自分にできないところが目立って落ち込む。結果、完璧とはより遠くなるんど」


 人間は完璧になれるわけではなく、それを目指しても仕方ありません。しかし、私は、能力に限界などなく、欠点は克服できるものとばかり思っていました。そのように考えていたせいか、自分の欠点ばかり目についていたのです。そして、自分だけではなく、他人の短所も気になっていました。
抜粋ここまで
(注:紹介のため、改行や行間を一部訂正しています)