マンガ首相の品格 → イソップ寓話の経済倫理学

こんにちは、マネー・ヘッタ・チャンです。

本日のテーマは為政者の品格について。
日本の首相は、マンガ好きとして世界中に知られていますが、それってどうなんだろうというお話


一国の宰相として、わざわざ自分がマンガ好きと公言して、いったいどんなメリットがあるのでしょうか?
別に読むのは構いませんが、そういうのは黙っていた方がいたほうがよいとヘッタ・チャンは思うのです


某インタビューでは「自分の車内には常に最新の週刊コミック誌を置いている」とのたまったらしですが、いやそこは国政関係のレポート読めよ、官僚が毎日死ぬ思いで作ってんだからと


愚帝として有名ローマ皇帝ネロや、芸術家気取りのヒトラーしかり、政務と関係ない所で、自己アピールする為政者にろくな人がいない気がします


『後継者の品格—現代に見る帝王学』の著者の新井洋いわく
「麻生さんは、育ちが悪いと自分を卑下することで、逆に家柄の良さをひけらかしています。マンガオタクも秋葉原好きも、自分が庶民的であることのアピールですが、真の帝王学を学ばれた方はそういうひけらかしはしません」
全くその通りだと思います




竪琴弾きと王

竪琴弾きがアンティゴノス王の前で演奏を披露した時、王はたびたび、
「下線を締めろ」とか「今度は中線だ」とか
口をはさむので、竪琴弾きは腹を立てて言った。


[王様、このような芸事で王様の方が私よりもお詳しいというような情けないことにはどうかなりませんように」
ギリシア奇談集)


◇バカな王様ほど芸事やスポーツでも人と競いたがり、自分が第一人者でないと気が済まない

◇悪名高いローマ皇帝ネロは、権力の点で第一人者であるだけでは満足せず、第一級の芸術家気取りであった。
元老院から追放されて逃亡したが、「公敵」として処刑される運命が追ってくると、家来たちに、不名誉から逃れるため自殺することを勧められた。
その気になったものの、自分で死ぬ勇気がない。泣きながら、「ああ、世界は何と惜しい芸術家を殺すことか」などと口走ったという。古今東西、第一級の「愚言」である。

◇北宗第ハ代の皇帝徴宗は政治にはまるで関心がパトロンとしてその保護奨励に努め、一流の書術的生活を送った。自分でも詩文、書画をよくして「痩金体」という書体を編み出した位であるから、道楽の域を超えて本格的である。しかしその国は女真族の金に攻められて滅び、自分は皇族とともに捕虜となって異国で死んだ。

◇このような「芸術家皇帝」たちは、世界は自分が芸術を演じるための舞台であると思っていたのか、現実の世界にはおよそ関心がなくて芸術の世界だけが現実の世界になっていたのか、いずれにしても、自分が滅びる時は世界も滅びればよいというニヒリストであったにちがいない。
ここまで来ると、「芸事に身を入れすぎて政治がおろそかになる」という段階を超えている。
抜粋ここまで
(注:紹介のため、改行や行間を一部訂正しています)

マネー・ヘッタ・チャンのモノガタリ
マンガと首相


オタクが阿呆首相の前でマンガについての蘊蓄を披露した時、首相はたびたび、
「そこそうじぇねえだろ」とか「こち亀の良いところはだな」とか口をはさむので、オタクは腹を立てて言った。


「首相、このようなサブカルで首相の方がオタクよりもお詳しいというような情けないことにはどうかなりませんように」 (にほん奇談集)


教訓 あるべき品格を持っていない為政者の統べる国は傾国に向かう