幸福の「資本」論―あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」


こんにちは、ヘッタチャンです。

今年上半期読んだ本で一番おすすめなのが、橘玲氏の「幸福の「資本」論」です。
氏は昨年ベストセラーになった「言ってはいけない 残酷すぎる真実 」や長らく売れ続けている「お金持ちになれる黄金の羽の拾い方」などで、エビデンス(科学的根拠)に寄った合理的で再現性の高い人生戦略、投資戦略などを書くことで人気ですが、今回の幸福の資本論は、今まで氏が書いてきた考えの集大成といえる一冊でした。


実は、氏はペンネームで橘玲となる前も「ゴミ投資家シリーズ」というのを書いていまして、私はそのころから氏の本を愛読していました。(そのおかげで今があるといっても過言ではありません)
そんな橘氏の今日までの十数年間の経済合理性に則った人生戦略のアップデート、今回も大いに参考になったので、以下備忘録として、上げていきます


以下「幸福の「資本」論」より抜粋

この島国から一歩外に出てみれば、「下を見ればきりがないが、上を見るとすぐそこに天井がある」という現実にたちまち気づきます

「知識人」を自称するひとたちは、「資本主義が終焉して経済的大混乱がやってくる」とか、「社会が右傾化してまた戦争に巻き込まれる」とかの不吉な予言をばら撒いています。しかし過去100年間を時系列で眺めれば、私たちが暮らす社会がずっと安全になり、ひとびとがゆたかになったことはあらゆる指標から明らかです

 

投資家は、自らの金融資本を金融市場に投資して(リスクを取って)富を獲得しています(そしてしばしば損失を被ります)。同様に、人的資本とは自らの労働力を労働市場に「投資」して給与や報酬という「富」を得ることで、社会資本とはまわりのひとたちとの関係性から「富」を得ることです。


資本をひとつしか持っていないと、ちょっとしたきっかけで貧困や孤独に陥るリスクが高くなることがわかります。それに対して2つの資本を持つことができれば、人生の安定度ははるかに増すでしょう。ただし3つの資本=資産を同時に持つ「超充」になることはおそらく不可能です。――その理由はお金と共同体の道徳が対立するからです。

欧米や日本のようなゆたかな社会では、特別な才能などなくても、勤勉と倹約、それに共稼ぎだけで、誰でも億万長者になって経済的独立というゴールに到達できます。これは一見、素晴らしいことですが、きわめて残酷な事実でもあります。努力だけでお金持ちになれるのなら、貧乏は社会制度の矛盾やネオリベの陰謀によるものではなく、自己責任になるからです。


抜粋ここまで
大学生や社会人の若いうちに、日本で経済合理性に沿って行動すれば、早い時期に経済的独立を得られるであろう答えがたくさんありました。
私は愚直に(たまにサボりながら)それを実行し、経済的独立に近づいていったと思っています。


さて、経済的独立を目指すのは、「幸せ」になるためというのがほとんどの人だと思いますが、その「幸せ」とはなんなのか、氏の考えを次回のブログで抜粋し紹介したいと思います。


デイトレ更新と違い、不定期更新なので気長にお待ちください