なぜ、女性投資家は儲からないのか?

こんにちは、ヘッタ・チャンです。

エンジュクでブログを書いている方々も、ツイッターや雑誌でも投資家の多くは男性です。
(優待投資などでは、女性が多い投資法もありますが)

男女の能力が同じだとしたら、この差はなんなのか?
その辺をたまに考えていたのですが、最近読んだ本「競争の科学 賢く戦い、結果を出す」わかりやすい答えが載っていたので、シェアしてみます。

結論から言うと、ストレスに対する快不快が男女で逆だからという事実がありました。

男性は、ストレスを受けると冷静になり、積極的に
女性は、ストレスを受けると感情的になり、消極的になる

この理由が正しいのであれば、ストレスの多い投資の世界に、女性が少ないのもうなずけます。
まず参加者が少なく、かつ参加しても感情的になっては、勝てるものも勝てません。

「男女の脳の差異がある」

この事を前提にどう投資を女性にも広めていくか、投資業界の末席に身を置くものとして、考えてみたいところです。

知人投資家に女性もいるので(不動産が多いです)、その辺も今度話を聞いてみようっと

以下は、その部分の抜粋

ライトホールとマザーは、初期の実験のなかで、被験者に金銭的報酬のかかった、リスクテイクがテーマのゲームを行なわせた。このゲームの肝は、ラウンドを長くプレーするほど、それまでに獲得した金を一気に失うリスクが高まることだ。これを避けるために、獲得した金をこまめに現金化し、新たなラウンドを始めるという、慎重な方法をとれる。

 被験者が実験室に入ってきて、そのままゲームを開始した場合は、ゲームの得点の男女差はわずかだった。だがまず氷水に両手を沈めてからプレーをした場合、劇的な違いが見られた。氷水でストレスを与えられた後、女性はリスクを少ししかとらなくなった。判断が遅くなり、獲得した金も減った。

 一方、男性の場合、ストレスによってパフォーマンスが向上した。男性は多くのリスクをとるようになった。しかも、そのリスクテイクの判断は賢明なものだった。獲得した金も増えた。判断も速くなった。
この実験の結果は、ドーパミンとCOMT遺伝子に関する研究から予想されるパターンを正確に示していた。すなわち、ストレスは男性を助け、女性を傷つける。
ライトホールとマザーは、今度はゲーム中の被験者の脳をスキャンしながら同じ実験を行ない、

「ストレスは男性と女性に反対の影響を及ぼす」と結論づけた。

女性の場合、ストレスを感じると、脳の感情を司る部分が活性化し、それによって意思決定が混乱していた。だが男性には、感情の高まりは見られなかった。男性は、ストレスによって冷静な判断をするようになっていたのである。

 ライトホールらは、脳の後部に位置する視覚大脳皮質に注目した。この領域は、相手の細かな表情から感情を読み取ることに関連している。女性がストレスを感じている場合、この領域は著しく活性化した。しかし男性の場合、この領域の活動は抑制されていた。 抜粋ここまで


今回紹介した「競争の科学」には、他にも投資家視点、教育者視点、ジェンダー視点で今までの常識だと考えられていたものが、いかに的外れだったかいくつものエピソードがありオススメです。
また時間のあるときにこのブログでも紹介したいと思いますので、気長にお待ちください。

みなさま、良い勤労感謝の日を!