まるで原発などないかのように―地震列島、原発の真実

マネー・ヘッタ・チャンのモノガタリ


むかしあってこれからもおこるお話


あるところにゲンパッツ・スイシンハという人がいました


ゲンパッツさんは、Co2も出さないし、費用対効果が高い原発が、火力よりも、水力よりも、風力も推しメンでした。


原発が不安な人が色々と尋ねると


放射能 大丈夫?」っていうと
「大丈夫」っていう


放射能 漏れてない?」っていうと
「漏れてない」っていう


原子力って安全?」っていうと
「安全」っていう


そんな人でした。でも、あの地震があってからは


「本当はやばいんでしょ?」ってきくと
「やばい」っていう


こだまでしょうか
いいえ ゲンパッツ・スイシンハです。


めでたくなしめでたくなし。 


こんにちは、昨日イカスミパエリヤを食べて、腹黒さがフエーテル マネー・ヘッタ・チャンです。
美味しいパエリヤなら、シェリー専門店(?)の銀座しぇりークラブがおすすめです


さて、本日のほとんどぱくりのモノガタリ原発の危険性を早くから示唆していた、「まるで原発などないかのように―地震列島、原発の真実」を参考に物語っています。


この本で、六章で六人の専門家が、原発の危険性に対して警鐘を鳴らしています。
こういった本が出ていたにもかかわらず、想定外と言い続けられるのは、記憶喪失なのか、厚顔無恥なのか・・・


不正隠蔽では、職員一〇〇人近くが関与しており、外部技術者から指摘されるまで、だれも告発しなかったこと


工学は、ものをつくるための学問なので、どういう影響を社会や自然に与えるか分からないときには必ずといってよいほど、目的である「つくる」ほうに傾いた結論になること


安全かどうか分からないというグレー・ゾーンがあれば、必ずつくる側に有利なように結論をもってゆくこと


原発用地の買収と影響海域の漁業補償が済んでから建設のための地質調査を実施した建設のための調査では、建設に支障となる地質事実(断層の存在や地殻構造運動を示す証拠)は無視したり屁理屈を付けて問題ないとしたことなど


原子力技術は、アメリカやヨーロッパのほとんど地震のない国々で生まれたものだ。その原子力技術が地震国日本に輸入され、現在、電力会社による商業用原発だけでも実に55基が稼働していること


などなど、読んでいて暗澹たる気持ちになる内容が目白押しです。
こういった警鐘が鳴らされていたにもかかわらず、その音を活かせなかったということがよくわかる一冊です


おそらく今も様々な分野で、こういった警鐘が鳴らされていて、でも我々は聞く耳を持っていないことでしょう。
その辺を少しでも聴けるようになりたいものです


われわれが何を聴きそびれたか、考えさせられる一冊でした



参考にした一説
230 永遠の未完成
 起こってしまったことの後始末は、厄介だ。以上に見てきたように、放射能の後始末は特別に難しい。できるかどうかも、正直いって、誰にもよく分からない。「時間の矢」というものは、もとには戻らないことを、私たちは昔からよく知っている。諺にもある。「覆水、盆に返らず」と。


○七年七月の新潟県中越沖地震で、住民は被災し、柏崎刈羽原発の全7機が大きなダメージをうけて止まった。1年たっても、停止したままだ。桑原正史さんは近くに住む人だが、原子力そのものに疑いを抱いている。その桑原さんの詩を紹介したい。


永遠の未完成

100万キロワット級の原発を動かすと
1年でヒロシマ原爆の1000倍もの死の灰がでる高濃度の放射能にまみれた使用済み核燃料もでる


使用済み核燃料を再処理すると
さらに高濃度の放射能にまみれた核廃棄物がでるすぐそばに立つと たった数秒で 人が死ぬ


それらのなかには ほっておくと
放射能が勝手にあばれだすものがある
だから
何百年 何千年 何万年 なかには何十万年も厳重に保管しなければならないものがある
そんなものが 今 どんどん たまっている


いったい これから
誰が どこに どうやって
何百年 何千年 何万年も保管するんだろう?
僕がそう言うと
きっと 原発期特派の科学者は こう言うだろう「大丈夫 いろいろ研究や実験をしている」
きっと 原発期特派の政治家は こう言うだろう「大丈夫 いろいろ手をうっている」
きっと 楽観的な庶民は こう言うだろう
「大丈夫 科学の未来を信じよう」


でも
いろいろ研究や実験をしているのならいろいろ手をうっているのなら
科学の未来が信じられるのなら
僕らは待とうじやないか
その成果がきちんと得られる日まで


今は未完成で
ひょっとしたら 永遠に未完成かもしれないのに
「なんとかなるさ」と
豊かで便利な今の暮らしと引き換えに
危険な放射性廃棄物を山ほどかかえて
見切り発車するのは やっぱり 冒険すぎるだろう


「僕らは楽しかった あとは頼む」と言って
危険な放射性廃棄物を山ほど残して
さっさと消えてしまうのは やっぱり 無責任だろう


高濃度の放射性廃棄物
始末を頼まれた未来の人々にとっても
やっぱり
どうにもできないシロモノかもしれないから


 桑原さんの心からの問いかけに、科学者は答えることができない。誠実な科学者ならきっと、同じような思いでいるのではないか。
 私たちは、出口の見えない迷路にまよい込んでいるのではないだろうか。
抜粋ここまで
(注:紹介のため、改行や行間を一部訂正しています)


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