泣ける3人寄ればモンキーの知恵


マネー・ヘッタ・チャンのモノガタリ


むかしあってこれからもおこるお話


あるところにヘッテルという心配性な女の子がおりました
ヘッテルはある日、自分はこのままでいいのか、世界は本当にこのままでいいのかと不安になったので会社を辞めて、同じ志を持つ仲間二人に社員になってもらい憧れの社会起業家になると決めました
社会起業家:「よい社会」作ることを目指しているのが社会起業家らしいですが、ほとんどの会社ははじめはそう考えているのではと思う今日この頃です。彼らの変遷が今後楽しみです(悪趣味)


さて、ヘッテルは昔から心配性だったのでとりあえず当座のお金はあります
まずは会社を作って、社会に役立つ何を始めようかと仲間と考えました


まずヘッテルは
「人々の心を癒したいの、自殺者が年間3万人を超える世の中なんておかしいもの。画期的なカウンセリングを事業にしたいわ」


もう一人は
「環境破壊や温暖化が今はすごくいわれるでしょ? エコに特化したビジネスが良いと思うわ」


さらにもう一人は言いました
「今の政治不信の方が心配だわ。 政治をもっと世の中に役立てる方向での社会起業をするべきじゃないかしら」


どれももっともなお言葉です、そう簡単に変わるんであれば、世の中とっくによくなっているさと思う年寄りの独り言はさておき、三人は全部を目指そうと決めました


つまり、


「人々の心を癒しつつ、環境破壊を食い止め、なおかつ政治の腐敗をも食い止める」社会的企業


を目指すことにしたのです


さっそく企画書を作り、さらなるコンセプトを考え、協力者を募ることにしましたが、熱く語る3人の思いとは裏腹に協力者も、その趣旨に賛同してくれるお客さんもいっこうに見つかりません


なぜって志は立派ですが、何がしたいのかなにができるかさっぱり周りの人はわからなかったのです


でも3人はこんなに良い社会を作ろうとしているのにとまったく自分の非を認めません
そのうちいたずらに時が過ぎヘッテルの貯金はなくなり、給料が払えなくなった途端、社員の二人はいなくなってしまいました。


世の中どころか、自分ひとりよくできなかったヘッテルは何が間違っていたのかとなきましたとさ


そういえば昔からのことわざに、
「3人寄ればモンキーの知恵」っていうのがありましたね


めでたくなしめでたくなし



来月の給料0どころかマイナスにヘッテル 大ピンチマネー・ヘッタ・チャンです
(詳細はエンジュクのブログにて)


ディーリングという運用の仕事で今まで違った方法を試してみたら、どうも相性が悪くて全然だめ
こういう時に歩合給の怖さを知ります


さて、久しぶりのモノガタリ経営のやってはいけない!〜残念な会社にしないための95項目〜というアマゾンランキングでつい先日まで1位だった本を参考にしました


ヘッタ・チャンはキャリアに対する方向性を以前は親や恋人、前の会社の人に意見をちょくちょく聞いていたのですが、サラリーマンを辞めてディーラーになるという選択を応援してくれた人はほぼ皆無


みな安定したサラリーマンを続けた方がよいとよく言われたものです


リスクに対する価値観が違うからしょうがないといまならわかりますが、個人事業者としてやってる身と、サラリーマンや専業主婦では最適解が異なるわけでそりゃお互い理解し合うのは難しいなと思った次第です


今ちょうど人生の分岐点ぽいので、人生という経営を自分で判断することから逃げてはいけないという気づきができてよかったので紹介してみました
後はタイトルにあるように、集まって意見を言えばいいってわけでもないって事も伝えたかったので、群集心理は怖いです


参考にした一説
072 従業員の意見は聞くな


 「従業員の声に耳を傾けよう」とか「ボトムアップこそ社内活性化の手段」とかいう耳障りの良い意見がちまたに溢れています。しかしながら、こんなことは組織コンサルタントが自分たちの仕事を増やすために言っているだけ。古くから今に至るまで、従業員の意見を十分に反映した経営で成功した経営者や会社は存在しません。


 私はこれまで3人のオーナー経営者に社員として仕えました。仕えている時に思ったのは、何故に経営者は現状に満足せず、常に先へ先へと進んでいくのか、将来のことばかり気にするのか、といった点でした。仕える身としては会社が安定して給与がキチンと払われればそれでいい。私が間近で仕えてきた経営者は皆(今にして思えば優秀な経営者だったのですが)、それこそ不安に駆られたかのごとく、今後の事業展開のことばかり考えていました。


 現状は過去の結果であり、これはすでに出た結論。これからがどうなるかはまだわかりません。今の活動の結果が、将来明らかになるわけです。だとすれば、今やるべきことは将来の布石でなければならないわけです。その仕事ができるのは社長しかい
ません。


 今の現状は半年前の行動の結果。
 今の行動は半年後の成果です。


 雇われの身では、目の前の仕事、すなわち、過去に社長が用意した仕事をこなすことしかできません。従業員はこの与えられた仕事に必死に適応してきているわけですから、新規事業にかかわって同じ苦労を繰り返したくなどない。だから、従業員が現状維持を望むのは社方のないことで、いわば、会社の中で最も現状を変えたくない、保守的になるのは、従業員だと言っても過言ではありません。それを打ち破って先ヘ先へと進むのが社長の役目であり、いわば、社長が社内では最も革新的でなければならないのです。


 労働環境に関する意見は、これらは常に不平不満の対象になるものですから、耳を傾けざるを得ないでしょう。しかしながら、これらと経営に関する意見とを混同してはいけません。


 従業員に責任を取らすわけにはいかないのですから、経営に関しては、責任を取るべき存在である社長自らが判断を下さなければなりません。「従業員の意見に耳を傾ける」などというのは、自分で判断することからの逃避でしかおりません。
抜粋ここまで
(注:紹介のため、改行や行間を一部訂正しています)