危険すぎた前書き 【期間限定?】

こんにちは、マネー・ヘッタ・チャンです


すでに本を読んで頂いた方はご存じだと思いますが
今回の著書には前書きがありません


モノガタリという性質上、著者の考えを初めに持ってくることは
適切ではないという判断の元、掲載を見送りました


ただ、今回ヘッテルとフエーテルを読んでくださった方からのメールで、
前書きについて、ないのはなぜですかという質問があったので
改めて「前書き」を読み直したところ、


これは載せたい


と思ったので以下に掲載します。
出版社からNG出たらすぐ消します



ヘッテルとフエーテル はじめに


はじめに


世界人類が無知でありますように マスメディア&金融一同
悪貨は良貨を駆逐する。 そして、無料の情報は本当に大事な情報を駆逐する


某R社の就職サイトを使って就職活動をする学生さんへ


某R社の就活サイトには、アディダスもコカコーラも載っていません。
一時期大人気だった、外資系金融機関も載っていません。


何故かというと、そういった人気のある会社は就活サイトに載せなくても、勝手に優秀な人たちから応募があるからです
就活サイトに載せている企業は、もしかすると人気がないから、ろくな人材が来ないから、載せているのかもしれませんよ?



あなたはいきたい会社をR社の就活サイトだけで探していませんか?


プロが勧めているからという理由で投資信託を始めて、資産運用は安全だと思っている社会人さんへ


プロが進める投資信託とやらは、金融機関にとっておすすめなだけです。
もし、あなたが自由自在にお金を増やせるとしたら、わざわざ他人のためにお金を増やしたいと思いますか?


そして、何よりも知ってほしいのは、サブプライムで一番大損したのは、名高い欧米の金融機関だということです。


潰れそうになった彼らの会社は国からお金を援助してもらって、なんとか生き延びました。
そんな体たらくのプロが勧めらてくる投資信託は本当に安全だと信じて大丈夫ですか?



テレビのコメンテーターの「首相の漢字の読み間違いは恥ずかしい」に共感しちゃう人々へ


テレビはどうやって、流す情報を決めているのかっていうことを少し考えてみませんか?
プロフェッショナルなディレクターが、あなたたちに必要な情報を数多くから選りすぐってくれている?


だとしたら、首相の漢字読み間違いは、一日100人近い自殺者の人生より大事だと言うことです
少なくとも、あなたはそう考える人ではないはずですよね?


そんなテレビの流す情報ってどこまで信じたらいいんでしょうね?



年金と医療について、自分の権利を声高に話す人生の先輩達へ


老後とお金と健康について、不安が尽きないこと、わかります。誰もが明日は我が身です。本当に心配ですよね


でも、年金と医療には、どうしてもお金かかるんです。
で、そのお金がこれからもっと足りなくなることは、少子高齢化っていわれている日本の行く末をちょっと考えればわかりますよね?


それでも、みんなの財産である税金から、まず自分にお金をくださいっていいますか?
私の知っているいつも頼りになる誇り高い先輩方は、自分にも、そのお子さんにもそんな生き様を肯定したりしなかったはずなんですが



本当に必要な情報は誰も教えてくれません。
だから、昔から私たちはずっと騙され続けているわけです。 下手をすると騙されていることにすら、気づかないまま


金融機関の複雑な金融商品も、分解してみれば昔からのだましのテクニックの寄せ集めに過ぎません。


時代を騒がせたサブプライムも、円天詐欺も、ネットワーク詐欺も、手口は大昔からみんな同じです


「ただより高いものはない」という諺があります。
あなたが、無料で情報を得ていると言うことは、かわりにあなたは「高いなにか」を差し出しているのです


本書では、わかりやすいように童話をベースにして、日常私たちが、不必要な情報と引き換えに差し出してしまっている「高いなにか」はなんなのかを考えるきっかけになればいいと思って書きました。


昔から語り継がれてきた童話という物語には、考えるきっかけとなる様々な教訓が込められていました。
そして、その教訓は、物語の中に巧みに織り込まれていて、ちょっとたってから、ああそういうことだったんだとわかるように書かれていました。


ところが、近年巧みに織り込まれた大事な教訓を台無しにするような物語の改変が沢山、沢山ありました。


誰もが知っている白雪姫、原作の意地悪な母親を継母に変え、結末でのシンデレラの母親への仕返しというシーンが省略されてしまったことや、アリとキリギリスの遊び呆けたキリギリスを襲う悲惨な冬の描写がなくなり、キリギリスは冬に優しいアリに養ってもらうなど、時代背景を無視した改編には枚挙にいとまがありません。


そして、現在。貯蓄から投資へという政府の掛け声とそれに呼応した投資推奨本というハッピーエンドに改変された童話が出回りました。


本来の「お金は怖い」という教訓が伝わらず、「お金は儲けられる」という誤った教訓を信じた人達はサブプライムで大損しました。


本書では、誰もが知っている古今東西の童話を、現代風に書き換えながら、ここ数年金融業界とその周りで起こっただましの手口を「本当に残酷なマネー版グリム童話」として書きました。


タイトルは
 ・ヘッテルとフエーテル
 ・ヘッテルと7人のODA
 ・手遅れ姫
 ・王様の金はロバの金
 ・ヘッテルと金の木
 ・ヤンデレ
 ・カネヘルンの笛吹き
 ・裸のフエーテル
 ・ピノキオ銀行


どこかで聞いたことがあるようなこれらの物語で、お金の怖さ、無料の情報の怖さを知ってもらえたら幸いです
でははじめましょう、「本当に残酷なマネー版グリム童話」を



以上いかがでしたでしょうか?


前書きを読んでから、もう一度ヘッテルとフエーテルを読んでくだされば幸いです